旅人

秋の深まり・・・早朝のウォーキングが・・・人生の旅と重なります・・・
季節の移ろいは確かなモノですね。あの猛暑、酷暑の夏、秋なのに真夏日が続くとはと、恨めしげに太陽を見上げた神無月。秋台風はもう少し早めにスライスするハズなのにと、二度も三度も押し寄せる大型台風・・・でもさすがに、霜月ともなると、めっきり冷え込んできます。
早朝ウォーキングのファッションも短パン、半袖。短パン、長袖からスポーツウェアの上下と重装備になり、5時スタートでも明るかったのに、6時のスタートでもまだ薄暗い。家人から「こんな暗い内から飽きもせず」「台風・・雨の日ぐらいは休んだら」などと、小馬鹿にされても・・
紫陽花は乾燥玉に変わり。沈丁花の香りもいつしか消え。コスモスも力なくうなだれ、桜木は散りやせ細った枝が目に付く・・・毎朝合掌する故郷の街にデンと構える金華山、秋山は装うというが、黒緑にと変貌し眠るが如く・・民家の庭先の樹木、野辺の枯れた草木を眺めながら歩く・・ひたすら歩く・・(これはウォーキング症候群かも知れない)
ほぼ同じ道を毎朝歩いているのですが。季節の移ろいが醸す自然の変化は・・・日常の様々な変化と重ね合わせると、一時間ほどの道程ですが旅をしている気分です。霜月のせいもあってか、歩きながら・・・こんな歌詞が何度も頭をよぎり・・・思わず口ずさむ・・・「草は枯れても 命果てるまで・・君よ夢を心に・・・若き旅人よ・・・」加山雄三さんが作曲を手掛け、岩谷時子さんの作詞・・「旅人」です。
自然の移ろいに「モノの哀れ」を覚える歳になり、日々生きていることは旅をしていることか・・なんて哀愁に浸りながら歩いています。岩谷時子さんの訃報に・・音痴の私でも思わず歌詞が口から出てくるのですから・・とてつもない作詞家でした。ご冥福お祈り申し上げます。Goto

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