紫雲草

やはり野に咲けレンゲ草・・・・
美濃地方・・・濃尾平野の北部・・・6月に入りますと、田植えのシーズンになります。老母の実家が農家。小学生の頃までだったでしょうか。家を出た子供達も呼び戻され、家族、親戚総出で、田植えです。私も母に連れられ・・何の役にも立ちませんでしたが、集団の1人に。
この地方では裏作に「レンゲ草」を撒きます。春先には田んぼ一面が紅紫色の小さな花で覆われます。低くたなびく雲のようだと・・「レンゲ草」はその咲く様から「紫雲草」とも呼ばれます。なぜ、撒くのか。「レンゲ草」の根に「根粒菌」というバクテリアが入り込み・・・
それが稲にとっていい肥料「緑肥」となり田植えの前に鋤込むと腐葉土となり稲の成育を支えます。誰が考え出したのか知りませんが。先人の知恵は大したモノです。この地方の米は「初霜」というブランド名で販売されています。私は・・「根粒菌」のおかげで東北や新潟の米どころのブランド品と遜色ないと思って頂いています。
「レンゲの花」を手にしてじっくり眺めますと蓮の花に似ていて、とても高貴で、格調高い花です。ですから「蓮華草」と書きます。花には蜜がたっぷり含まれています。ですからミツバチが求めて寄ってきます。それでこの地方では養蜂が盛んです。高価ですが「レンゲの蜂蜜」は香りも風味も甘味も最高です。
そんな「レンゲ草」ですから、岐阜県花に指定されています。県花ですから、摘んで花瓶に入れて鑑賞用に飾ったりすればと思うのですが。そうはしません。「やはり野に咲けレンゲ草」と言われ、レンゲの花は・・・そうです。集団で田植えをするが如く・・・田んぼ一面に咲く「紫雲草」だからこそ、価値があります。切り花では見栄えもしなければ、貧弱です。
野人を標榜する私はレンゲ草が野に咲く姿が大好きです。個々はそれなりに輝いていますが。集団だとよりその輝きを増す。岐阜県人気質もそうです。まるで、サッカーの日本代表の特徴ようです。Goto

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