風知草

記者クラブ賞・受賞・・・お祝い申し上げます。
新聞命の私です。インクの匂い、捲る紙ずれの音、新鮮な情報、新聞っていいですねぇ。取分け、一面のコラム、新聞社の主張である社説、2・3面の政治欄。政治好きとしては目を通さなければ落ち着きません。それに、頻繁に掲載される政治コラムニストの主張や考えに・・
そうだと相槌打ったり。ちょっとおかしいのではなどとブツブツ言いながら読めるのも、吟味された新聞ならではの醍醐味です。なかでも、毎日新聞の月曜日に掲載される「風知草」は楽しみのひとつです。5/19付の「自衛権の論じ方について」などは・・・
ヘェ〜。山田孝夫さんって「安倍首相、右翼的心情や軍事的野心から集団的自衛権を持ち出したとは思わない」なんて論じるとは・・・毎日的ゴリゴリの教条的平和主義者じゃないんだ。「憲法さえ守っていれば、今の経済膨張路線を突き進んでも平穏無事という楽観論にはついていきかねる」とも書けば、護憲派でもなさそう。
「原発は社会を複雑にする。うわべの繁栄をもたらすが、最後は地域を破壊する」との見解は、政治コラムニストとしてはリベラル派だが、経済となるとド素人で音痴かなぁ。やっぱり毎日新聞のコラムニストだと首を傾げたり・・・楽しませて頂いています。
その「風知草」の山田孝夫さんが、この度、読売新聞の政治コラムニスト橋本五郎さんとご一緒に、「記者クラブ賞」を受賞されました。ご同慶の至りです。おめでとうございます。この賞は1972年創設され「ジャーナリズムの信用と権威を高めた記者個人」に贈られる名誉ある賞。
受賞理由は「原発推進派と脱原発派の違いは、人類の英知を傾注して原発と共存すべきかと、原発から離れることが人類の英知と考えるかにある。独善に陥ることなく英知を発揮したい」と原発問題に示す「問題提起型コラムでジャーナリズムを活性化させた」記者としての受賞だそうです。
「風知草」の読者としては、原発に関しては脱原発派を貫いておられるので、若干の矛盾を感じますが。この受賞を機に、ぜひ、ガラパコス政治コラムに陥らないことと、経済の本質を見落とさないジャーナリストとしてのご活躍を期待申し上げます。受賞おめでとうございます。
新聞っていいですねぇ。Goto

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