人生90年

定年制と労働意欲を減退させる社会風潮に抗わねば・・・・
お役所は「白書」好きで、何でもかんでも白書にしたがる傾向にありますが・・・「白書とは政治・経済・社会の実態及び政府の施策現状について国民に周知徹底させるための中央官庁が発行する刊行物」・・・内閣府が発行した「高齢者白書」に考えさせられる調査が・・・
35から65歳の現役世代を対象に実施した高齢者の備えに関する調査で、60歳以降も働きたいかを尋ねたところ「65歳まで」が全体の31,4%でもっとも多く、「70歳くらいまで」も20,9%に上り、「働けるうちはいつまでも」25,7%を含めると65歳以上でも働きたい人は過半数を超える。
その理由は様々だが経済的な備えがないから「生活費を得たい」が76,7%で最多だったと。現役世代が年金制度に不安を感じているのはわかるが、経済的な理由で、65歳以上でも働きたいと考えているのは一面的ではないかと思う。
日本人は勤勉な国民です。生涯現役で働きたいと思っている人が大半ではないでしょうか。その勤勉さを奪っているのは、社会の仕組みだと思っています。人生90年時代と言われるにも拘らず、60歳を過ぎれば高齢者として扱い、老人化を促進しています。
定年制がその象徴で、労働意欲を切り捨てています。働く意欲のある人は、いつまでも働ける仕組みに変えるべきではないでしょうか。最近は65歳までは働けるようになりましたが。高齢者がいつまでも職場にしがみつけば、若い人たちの活躍の場がなくなる、働きたくても働かない方が良い、そんな社会風潮もあります。
前期高齢者の私としては、労働意欲を削ぐ定年制も社会風潮も国をあげて改善すべきだと思うのですが、それよりも大切なことは、働く意欲のある人こそ、意欲を形に表さなければならないと思います。形とは、老化防止ための努力をすることです。身体のあちらこちらが痛いとか・・
物忘れが激しくなったとか、頭の回転が鈍くなったとか。ぐちゃぐちゃと老人化を自分自身で認めていては、とても、労働現場で受け入れられることはありません。少なくとも、毎朝ラジオ体操ぐらいはやらなければ、労働意欲は空回りするのではないでしょうか。
「白書」は現状を周知すモノですから。施策や方針を示しませんが。「高齢者白書」に書いてもらいたことは、労働意欲調査ではなく、健康維持の促進ではと思うのですが。・・・考えさせられます。Goto

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