なぜ、メディアは高度成長以降・・・初の経常収支赤字を注視しないのでしょうか?
変な天候です。台風が居座り猛威を振るったかと思えば、今度は南からの湿った空気が日本列島に入り込み、お盆週間中、愚図ついた天候でした。今年は、太陽がカッと照りつけ、青空に入道雲・・・そんなカラッとした盛夏にお目に掛かれず夏が終わりそうです。
こんな夏は意外と残暑が長引き、10月過ぎまで、暑い日が続くかも知れませんね。
天候の異常は今に始まったことではないのですが。この国の経常収支、比較できる1985年以降、上半期で初めて赤字になったと財務省が発表しました。
経常赤字は、異常気象に匹敵する国家的な大問題だと思うのですが。日経と読売はそれなりに危機感を持って報じていますが。朝日、毎日、テレビ報道も然り、その原因にすら触れず、通り一片の報道でお茶を濁しています。ノー天気といえばそれまでですが・・・・私は気になって仕方がありません。
万が一、下半期も大幅な赤字となり、通年で1,5兆円近い赤字になるとすると、結構厄介なことになるのではないでしょうか。経済に明るいわけではありませんが。30年近く経常が黒字だったことで、この国が社会インフラを整備し、福祉国家なれたのです。即ち、国民が豊かになれたのは・・・・
貿易収支と所得収支、サービス収支を合算した国際収支が黒字だったからです。そんなことは、家計で、収入の方が支出より多ければ家庭は潤うと同じですから、誰にもわかる話です。それが、赤字になったのですから。大変なことです。
何事でもそうです。築くには時間が掛かりますが、崩壊するのは一瞬です。この国は1039兆円の国の借金があります。高齢化で高齢者が預貯金を取り崩し始めています。円安が続けば化石燃料の高騰はさらに続きます。モノの輸出を示す貿易収支は半期で6,1兆円です。
国家予算は税収45兆円に対し100兆円です。足らずマイは国債で賄っています。そして国家財政を支えている最後の砦、経常収支が赤字になりました。誰が国債を買うのでしょうか。売れなければ金利を引き上げなければなりません。そうなれば、一気に財政破綻ではないでしょうか。下半期の国際収支に注視したいと思います。
なぜかメディアはこのことに淡白で、国民も何と無く大丈夫だと思っているきらいがあります。
私は、日本の夏が終わりそうな気がして仕方がありません。Goto
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