国民は政治が機能していると判断しています。
地域間格差がますます大きくなるのではと危惧します。東京高裁は、12年の総選挙で2,43倍だった1票の格差を「0増5減」で2,12倍に区割り変更しての昨年末の総選挙に、各地の高裁で違憲判決が続く中「合憲」との判決を下しました。私は懸命な判決だと思います。
憲法は議員1人あたりの選挙人数または人口が出来る限り平等に保たれることを最も重要な基準とすること求めています。合わせて、それ以外の要素も合理性を有する限り国会において考慮することも容認しています。
人口は国民代表を選ぶ際の唯一の基礎です。人口によって平等に議席が配分されるのが選挙制度の原則です。論理的には格差が生じてはなりません。しかし、格差基準の「2倍」に妥当性があるのかといえば疑問です。
そもそも「まず小選挙区議席のうちまず都道府県に1議席ずつ割り当てた上で、人口に比例して配分する・・1人別枠方式」を取っている以上、すでに、格差の存在を認めことになるからです
人口減少時代、人口はますます都市部に集中しています。1人別枠方式を無くさない限り格差の是正は難しい。しかし、廃止すれば、議員の大半は都市部の選出となり、地方の声はなかなか国会に届かなくなるのは必定です。単純に人口割、平等の原則で処理して良いのか疑問です。
憲法を立てに格差是正を叫ぶ弁護士たちの行動に首を傾げます。多くの国民がこの問題に関心を示さないのは、感覚的に、平等といってもねぇ、地方切り捨てに繋がるんじゃないの。都会の人は投票に行かず、政治的な関心も低いから。現実的ではないと判断しているからでしょう。原則を振りかざしてもピンとこないのが国民の本音です。
私は東京高裁が判決で、衆院に設置された「衆院選挙制度に関する調査会」の審議に期待するとしたのは、政治に知恵を出しなさいとの大人の判断だったと思います。ボールは再び国会に投げ返されました。真摯に「一票の格差」と向き合って、来年の参院選までには結論を出して欲しい。
統一地方選がスタートしました。史上最低の投票率が予想されます。なぜ、最低か、政治が機能していると国民は判断しているからです。だからこそ。Goto
コメント
コメントありがとうございます。
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Goto
こんばんは。「一票の格差」が騒がれてますね。是正すれば、地方と都市との「一県の格差」がますます広がるのが心配です。平等という信念が、人口の多い都市部に優位に働き、人口の少ない地方の声は届かなくなるようで。そうならないためにも、自活できる地方をつくらなければなりませんね。
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