AIIB

日本ってまるで、米国の51番目の州ではないか?
新聞って勉強になるといつも思うんですが。毎日新聞は毎週火曜にオピニオンのページを掲載しています。第一週が前月の社説を読み解く。第二週が「論争」と題して戦後70年を見据え。第三週は地球INGで環境問題を。第四週が「論プラスα」と称して、論説委員が社説の枠を超えてニュースを掘り下げています。
どの週テーマもなるほどなぁと思うことが多く、役立っています。第四週にあたる4/28。私の好きな福本容子論説委員が、アジアインフラ投資銀行について、ますます影響力を強める中国とアジアの中で如何に向き合うかを論じています。
日本主導と言われるADB(アジア開発銀行)。その設立当時・・・国際社会からADB設立のための共同提案国になれと国際社会から迫られたが、一旦は断ったが。今では歴代総裁を財務省から派遣(黒田日銀総裁もそのひとり)、ADBを取り仕切っている。
しかし、欧州出身の理事からは、日本は最大の出資国だが「米国の主張ばかりが罷り通る」の不満が漏れ。アジアの理事からは「道路や港湾など経済発展に必要なインフラ整備が後回しにされ、質重視と称して環境対策や人材育成に米国の圧力で方向転換、十分な資金がタイムリーに届かなくなっている」と残念がる。
AIIBは中国主導で始まるアジア投資の第一弾に過ぎないだろう。「日本人は日本をアジアの国だと思っているだろうが、アジアの国にとって日本は実は遠い東の島国。積極的関与を続けないと忘れられかねない」危惧しつつ、参加する、しないの問題を超え、アジアで日本がどうありたいのかが問われていることを知るべきではないか。
安倍首相はBSフジの番組で「悪質な高利貸」とAIIBを例えたが、日本に冷笑する余裕はあるのかと日本の姿勢を懐疑的に論じています。訪米した安倍首相、国賓待遇で迎えられ、日米防衛協力の新指針を決定し、蜜月を深めているが・・・
なんとなくですが、AIIBに対する考え方も含め、日本って米国の51番目の州ではないかとの思いが強まるのは私だけでしょうか。福本容子論説委員の「論プラス」そ読んでその思いを強くします。新聞っていろんなことを学ばせてくれます。Goto

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