「枝豆」と「にんじん」

毎日新聞主催・第64回全国農業コンクール、キーワードは地域。
地方創生のキーワードは、地場産業の振興によって雇用の創出を増やす。観光資源の活用によって観光産業の需要を生み出す。そして、ふるさと納税を増やすベく魅力ある特産品を返礼品とすることで、地域の物品販売が促進され、関わる人たちを増やすことだと述べてきました。
それと、もう一つ重要な地方創生のカギは農業です。農業はその土地の風土によってもたらされます。この季節、我がふるさと岐阜市の農作物は「枝豆」です。随分品質改良がなされ、茹でるだけで、まるでフライパンで炒ったような香ばしい味がして、ビールのアテには最高です。
岐阜市産というだけで、結構、高額で消費者に喜ばれています。また、お隣の各務原市では、ローム層で取れる独特の風味を持った「にんじん」が美味しいです。スティックにして、バリバリと頂きますと、甘い味と歯応えが抜群で、ビタミン不足を補います。
毎日新聞に敬意を表したいのですが、毎日の主催で今年も64回目の全国農業コンクールが開催されました。政府を挙げ農業改革が進められています。遅々として進まない気がしますが、大規模化、工業化がキーワードです。生産し、加工し、販売する6次産業の取組もその一つでしょう。
今コンクールの特徴は「地域」です。消費者との交流の場を設け、東京ドーム8個分の敷地に牛やヤギとふれあう農場やバーベキュー場、プールなどを設けた山口市の農業グループが毎日農業大賞を受賞。近隣から年間7万人が訪れ、来場者の多くが出資者として、経営多角化を支えています。
農業は自然相手です。一朝一夕に農作物が生産できるわけではありません。その地域の風土、気候、風味によってしか生産できないモノでもあります。「枝豆」も「にんじん」も我が地域の誇りです。農業に携わらない人も農業を理解し、農業に興味を持ち、一生の仕事として取組む若者を如何に育むかが地方創生のキーワードではないでしょうか。Goto

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