戦争と新聞

戦後70年、戦争を風化させぬ・・・新聞の心意気ぞ良し・・・
今日は12/8です。昭和16年、日米開戦・太平洋戦争が勃発した日です。 そんなことは「今日は何の日」・・で知っていますよって、仰る方がほとんでしょうが、果たして若い人はどうなんでしょうか。取分け、今年は不戦を誓った戦後70年の節目の年でもあります。
夏の頃、7・8月にはメディアも盛んに戦後70年を取り上げ、様々な角度から戦争の悲惨さを訴えましたが、喉元過ぎればなんとやらで、安全保障法制が国会を通過する頃には、戦後70年の節目もどこ吹く風・・・置き去られたようです。
しかし、7/18・ブログで紹介しました・・・岐阜新聞の岐阜県在住者で戦争体験を語たれる人々を丹念に取材、一面で取り扱う「戦後70年・濃飛の記」・・・その第5部「南方編」が11月下旬、5回に渡り連載されました。今年ぐらいは、誰がなんと言おうが、戦争を風化させないというジャーナリストの心意気を感じます。
12/2・朝日新聞も戦後70年の特集を組みました。「戦況に触れた部分があった」とボツになった無念のゲラを今も保管する92歳の元記者。「45年8/14・報道部長から日本が降伏することを告げられ、紙面では戦えと書いてた記者たちが・・みんな平和を願っていた・・と知り」
記者を一生続けようと思っていたのに「戦争中に愛国心を振りかざした人ほど、自分は被害者だと言ったり親米派に転じたり」敗戦の翌月・・・不信が募り退社しました。と44年に入社した元女性記者(91歳)の思いを「戦争と新聞」のタイトルで掲載しました。
紙面は満州事変勃発頃は反対の論陣を張っていた朝日新聞が、軍部の圧力に屈したとはいえ、社論を転換、戦争を支持した歴史、それが国民を戦争へと駆り立てた大きな要因となったと反省しながら、「今度こそ、新聞が戦争の歯止めになってもらわねば」との92歳の元記者の声・・・
を取り上げ、「今はどうか。後戻りできない一歩を安易に踏み越えていないか」と暗に安保法制を批判する内容となっている。戦後70年の締めくくりに「戦争と新聞」を取り上げる朝日の心意気ぞ、良しと思うのだが。社論を転換した汚点の反省に立っているか・・些か疑問が残る。Goto

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