雑誌の未来

出版販売額、過去最大の落ち込みに想う・・・
2015年の雑誌販売額・・14年比8,4%減の7801億円・・雑誌市場の衰退一気に。
出版界の調査・研究を手がける出版科学研究所の発表である。(日経・1/26)
雑誌だけではない。出版物全体、ピークの96年から4割の落ち込み。
昨対で、5,3%減。1兆5220億円。1950年の調査開始から過去最大の落ち込み。
出版市場、底なし沼の様相を呈している。
出版不況が叫ばれて久しい。知恵者の集団である業界、策はないのか。
今回から電子出版の市場も対象に。昨対比では31,3%増。1502億円の大幅な伸び。
NTTドコモの雑誌定額読み放題の売り上げが市場拡大を支えたが・・・
紙媒体の落ち込みを補うには程遠く電子書籍で補うこともできない。
さて、出版界、取分け、雑誌市場、どうすべきか?
新聞各紙、出版研究所の発表する現状は記事にするが、対策はどこにも書いてない。
雑誌の世界が何処に向かうのか・・考察してみよう。
雑誌が売れないのは、コンテンツが悪いからではないのか。
売れない。原稿料が払えない。内容が乏しい。買わない。
そんな負のスパイラルに陥っているのが現状。
私は婦人画報、文藝春秋を定期購読している。
週刊誌も日経ビジネスを。他の雑誌は、新聞広告を見て面白い話題だと買う。
田舎暮らしです。どんな雑誌が発行されているかを知る術は新聞しかない。
後は、本屋の店先で。その本屋が少なくなっている。新聞の未読者も増えている。
雑誌を買おうにも買えないのが現状。落ち込むもう一つの要因ではないのか。
投資を増やしてでも広告せねば、売るのは無理だとおもう。
市場規模が5000億円を割るのも時間の問題。
そこが分岐点で、雑誌の役割と価値が問われる。コンテンツがです。
そして、各ジャンル、一二冊が残り、後は淘汰される。
その後は、欧米で新聞にフリーペーパーが登場したように。
雑誌の分野にもフリーのマガジンが主流になる時代が来るのではないか。
そして、フリーのマガジンが、ネットと融合しながら
優良なコンテンツを吸収していくのではと思う。Goto

参照
写真は第20回読売出版広告賞、受賞作品。

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1/27読売新聞

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