悼む・・多胡輝先生

実践心理学をご教示頂きました。
「みんなハッピー。誰もがハッピーにならなければ・・」
私がまだ血気盛んで、イケイケドンドンの若かりし頃・・
そうです。40代の前半。「多胡輝先生」に諭されたことばです。
ひょんなご縁で、公私ともにお世話になりました。
「頭の体操」・・・の読者が先生から社会実践の心理学を学び・・
人生勉強をさせていただきました。心の師であります。
所以あって、最近はご縁が遠ざかっておりましたが・・
悲報に接し、ご指導頂いた日々が走馬燈のように巡ります。
四半世紀以上前の話です。
我が岐阜県の山中に樹齢500年と言われる杉が林立する地があります。(旧洞戸村奥)
その大木を拝すべく十数人で山中に分け入ったことがありました。
俳優の丹羽哲郎さんも奥様の須磨さまもご一緒でした。
山主氏に先導され・・山道を・・結構な勾配を・・
大方の人が根を上げ掛けた時・・多胡先生。
「目的地までちょうど半分来ました」と・・・
その一言に「全員の心理はどう動いたでしょうか」
「半分まで来てしまった。もう引き返せない」
「このまま全員でチカラを合わせて行くしかない」と奮いたったのです。
実際の目的地は目前だったのです。(山主に先生はこっそり聞いていた)
やっとの思いで辿り着いたその場所は・・・まさしく聖地。
杉の大木達が大気を優しく包んで、我々を迎えてくれました。
全員が清々しい、爽やかな気分に・・・
多胡先生の叱責のおかげ・・・優しい笑顔が忘れられません。
私のハッピーメディアの心は多胡輝先生の「誰もがハッピー」にあります。
先生のご冥福をお祈り申し上げます。合掌 Goto

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