蛍のお尻

蛍はなんでお尻が光るんや・・・
今年も蛍が・・・そんな季節のニュースが流れた・・・
小学の2年生だったろうか。記憶は定かではないが。
岐阜市内・・当時は市電が歓楽街柳ヶ瀬を中心に縦横に走っていた。
北の路線は、市中を流れる長良川を渡り・・隣の山県郡・高富町まで続いた。
今は三町が合併、山県市となっているが・・
初夏、始めて市電に乗り・・高富を流れる長良川の支流・・伊自良川に・・
悪ガキたちと虫かごを下げ・・蛍狩りに出掛けたことがあった。
駅を出て、町外れ・・真っ暗なあぜ道を・・ワイワイと歩いて行くと。
小さな土手があり、その土手を登ると、ワォ・・・蛍が乱舞・・
幻想的な世界に驚き・・光っている蛍を網で獲った。
悪ガキのひとりが、「なんで蛍はお尻が光るんや」・・・
「なんでや、なんでやろ」・・捕まえた蛍を手に取った瞬間、光が消えた。
みんなで、顔を見合わせ・・首を傾げたのは鮮明に・・
それから60年。
ホタルの発光能力が解明されたようです。
中部大と名大の研究チームはホタルの発光の元になる物質・・
ルシフェリンは「ベンゾキノン」と「システィン」という化学物質を
水の中で混ぜるだけで簡単に合成できることを突き止めた。
中性の水に2種類の化学物質を入れ、室温で3時間かき混ぜると
微量のルシフェリンが・・・それに発光を促す酵素を作用させて・・
肉眼で見える明るさに光ったと・・・
研究とはかくなるモノであるとは理解できるが、
実に気の遠くなるような、努力が必要だと感心する。
「なんで蛍はお尻は光るんや」・・・そい言って研究者の道を歩んだ(工学ですが)・・
我が友も鬼籍に・・ホタルの光が解明され・・どんな顔をしているのだろうか。
どや顔だろうか。それとも、悔しがっているのだろうか・・
私は蛍なって・・見守っていてくれる気がする。Goto

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