熱く燃えろ・・・

雑誌は売れない時代だ・・なんて言いなさるな。
私は夏が好きです。
早朝ウォーキングの途中・・緑が覆う一帯を通る。
物凄い勢いの「蝉しぐれ」です。気持ちがイイですねぇ。
耳が満杯。思わず・・密集する樹木を見上げます。
蝉は6年近くも地下で生活し、地上で生きるのは1週間ほど。
いっときを惜しんで鳴く・・・「わぁん、わぁん」地響きのように・・
「喧噪」だが儚い。それが夏であり、栄枯盛衰を知る。
私は新聞広告の価値をもっと理解して欲しいと、各紙が発表する広告賞を務めて紹介している。
最近・・・新聞広告賞を総なめする出版社「宝島社」がある。
時代を鋭く見据え、大胆に「本の価値や役割」を訴え企業の意地を感じる。
ネットの時代に方途を見失ったとか、構造不況だとか・・
兎角元気のない出版業界で、ひとり気を吐くのが宝島社。
7/26・日経に掲載された・・・「古き者よ、去れ。」(写真参照)も、また
宝島社らしいど迫力のある見開き広告。
この作品はビジュアルに訴えていない文章だけだから、賞には遠いが・コピーが凄い。
「雑誌が売れないと嘆く、頭の古い発信者(同業他社)がいる。
でも、宝島社は、雑誌11誌で今年も前年比119%のペースで売れているぞ。
魅力的な雑誌を作れば売れることが証明されているのに、
中身のない雑誌を作っているからどんどん売れなくなるんだ・・
それも分からずに、雑誌が売れないなどと、ご託を並べるんじゃない。」(過激ですねぇ)
更に・・・「雑誌を買う人」には健全で旺盛な欲望がある。
売れる雑誌を利用することで、企業は高いパフォーマンスが期待できる。
宝島社はビールメーカーに若い意欲的な読者と組む企画を提案、成功に導いている。
雑誌は広告効果がないなどと、古い常識に捉われている、企業の広告担当者はいないか。
「売れない時代の、売れてる雑誌」を持つ宝島社の
広告媒体力と紙面企画力は・・時代を新陳代謝させている。とスポンサーにも・・
堂々と強気に訴えている。なかなかである。
そして、アベノミクスより、今や、タカラノミクス。
「売れない時代の、売れてる雑誌たち」宝島社の経済効果は抜群・・・と、
勝ち組に乗れば、みんなハッピーになれると・・・
まるで真夏の太陽のように熱く燃えている。
その自信と覚悟が素晴らしい。
実は、私も、メディアに古いだとか、新しいだとか・・・
全く関係などない。要は「中身・魅力的ある内容」を提供できるかどうか・・
そして、熱く燃えるかどうかだと、思っている。Goto
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7/26日本経済新聞

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