貿易収支11期ぶり・・黒字化

世界経済はそんなに単純ではないと思うのですが。
入るを計り出ずるを制す・・・経営の鉄則ですが・・
国際収支の場合はそんな単純モノではないとでも・・言いたげな・・
新聞報道に、なんか変だと思うのは私の偏見でしょうかねぇ。
財務省は2016年上半期の貿易収支を発表した。
半期ベースでは11期ぶりに1兆8000億円の黒字に転換したと。
黒字なら喜ばしいことだ、それも、久々、5年半ぶりだって言うじゃないですか。
この間、円安で輸出が好調でも、原発稼動停止で原油輸入増で赤字が続き・・・
再稼動も致し方ない・・・そんな空気も流れていました。
それが一転・・歴史的な原油安が主因で輸入が32兆7041億と17,2%減、
液化天然ガスは46,4%、原油は38,2%と大きく減った。
相手任せですが、出ずるを制したのですから・・良くやったと・・
褒めても良いのですが。豈図らんや・・・輸出も8,7%減(昨対)と・・
大きく落ち込んだ。手放しで喜べるか(朝日)批判。
毎日は米国向け輸出6,5%減、9期半ぶり減少。中国向けも9,0%減、2期連続減。
と危機感を煽り、更に、EU向けは6半期連続で増加したが、英国EU離脱で・・
不安定感が増す。6月の平均為替も108円台円高で危険水域と悲観する。
そりゃそうでしょう。世界経済は生き物です。
常に生馬の目を抜く状態にあります。安穏することなどできません。
企業は緊張感を持って、日々、命懸けで努力して当然です。
それでも、自国の努力だけではどうにもならない、外的要因が襲ってきます。
それでも、歯を食い縛って入る計り出ずるを制し・・・黒字化に努力しているのです。
それを、財務省の発表に黒字と言っても・・・輸出が減れば・・・とか。
原油価格がこのまま安定する見込みはないとか。勝手なことを・・・書く・・
私は思うのです。
省エネ対策など企業の技術革新は・・原油そのものの輸入量を減らす努力をしています。
輸出も為替と日々睨めっこしながら、条件を勘案して、取引しています。
そんな、努力が、黒字になったのです。
そこを全く報じないで、ただ、財務省のデータだけ見て批判する・・
報道の自由は決して無責任を許している訳ではありません。
薄っぺらな、数字の弄びで血の滲むような努力の貿易黒字を安易な記事にしないで欲しい。
少なくとも11期ぶりの黒字化を率直に喜ぶべきではないでしょうか。Goto

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