人生に文学を

久々に芥川賞作品「コンビニ人間」に感動しました。
いやはや・・久々に芥川賞らしい作品を読んだ。
素晴らしいなどというのが・・おこがましいほどの出来栄えです。
「感動した」・・こりゃ凄い作家が出てきたものだ・・今後が楽しみ。
私は文藝春秋を愛読しています。もう何年になるでしょうか?
四半世紀は毎月購入しています。コアな読者だと自負していますが・・
ここ5・6年は、読者の高齢化に迎合しているのでしょう。
老後や病気、遺書や終活の特集が多く・・・
未来の可能性や若者が沸き立つようなテーマが組まれたことがない。
多分、編集者は・・・今の文藝春秋の読者は高齢化していて・・
彼らの興味は老後であり、終活問題が一番読まれると勘違いしているのではないでしょうか。
私は、まさに編集者が対象とする高齢者であり、病気や老後が気になる層だが・・
編集者の意図には全く興味がない。むしろ・・・読む価値が認められないので・・
ボチボチ・文藝春秋の定期購読を止めようと思っているのだが・・
なんと言っても、芥川賞の受賞作品を全文掲載する号(9月号)が
発売されるので・・・まぁ・・その号までは購読するかと、先延ばししているだけ・・
その芥川賞も本が売れない時代、商業主義で駄作を無理やり選ばねばならない・・
選者が選ぶに苦労した論評が掲載されるので、それも芥川賞と思い、我慢して・・
購読してきたのだが・・・今号は違う。失礼を顧みず申しあげると・・・
すべての選者が賞賛しているのは初めてではないか。
賞賛できない選者は僻んでいるのでは・・・と思わせるほど・・
受賞作品「コンビニ人間」ぜひ、文藝春秋を購入して読んで欲しい。
そして、素晴らしい作家・・村田沙耶香さんの今後に注目して欲しい。
そんな思いで、受賞作品を読みました。まさに人生に文学を・・です。
仕方がない。この作品に免じて、文藝春秋の購読を続けますか。Goto
IMG_6275.JPG
7/20毎日新聞

コメント