成長否定論

胃袋があって、道徳があると思うのだが。
豊かさとは何か。哲学的問題です。個人にあてはめれば・・
人それぞれで、簡単に答えはだせませんが。
国家の豊かさとはと問われれば、答えは限定されるのではないでしょうか。
先ごろ、朝日新聞のコラム「波聞風問」で・・・「経済成長永遠なのか」との
主張が掲載され、朝日って・・やっぱり「経済成長否定論」なんだと・・
批判の声が上がりました。
その代表格、読売新聞の代表主筆は「朝日は低成長を容認、アベノミクスの
GDP至上主義を否定すると立場を鮮明にしている」「低成長率、容認論に反論するのは
成長を諦めたら、日本は第4次産業革命に乗り遅れ、国際競争力を失う」・・
それを恐れている・・・と成長否定論をバッサリ。
それに対して、朝日は「心地よい成長を望んだとしても、現実に難しい・・
とにかく成長をと、無理な政策に走れば、経済に歪みが生じる」
「大事なのは成長率ではなく豊かさを増すことだ」と反論する。
朝日と読売の「経済成長」論争・・・面白いですねぇ。
本質は、安倍政権を容認できない朝日と擁護する読売故の論争なんですが・・
朝日の論は、成長否定しているのではない。成長は無理だ、だから、豊かさを
求めるべきと。読売は如何なる状況下であっても成長を目指すべきだと。
私は朝日に問いたい。豊かさとは何かと。それも国家の豊かさとは。
読売に問いたい。なぜ、安倍政権の成長路線が功を奏しないのかと、
理由は簡単ではないか。規制緩和と構造改革を進める覚悟が足らないからではないか。
朝日の論点にはすり替えがある。
ある場面では国家の豊かさを。
またある場面では個人の豊かさの問題として使い分けている。
「胃袋があって道徳である」(ベルトル・ブレスト)国家の豊かさとは、
胃袋を満たすことではないのか。胃袋が満ずして、国家の豊かさがあるとは、
到底思えないのは、私が成長路線に毒されているのだろうか。Goto

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