増税への知恵

取れるところから、取る。安易な増税には慎重になって欲しいものです。
国家とは税です。国民から徴収した税をどのように使うのか。
税配分が国民の生活に寄与するのかどうか。
国民のためになるのかどうか。
入るを計り出るを制す・・・税の根幹です。
毎年、この季節になりますと、次年度の予算編成が本格化します。
今月末には、大枠が決まり、年末には予算案が発表されます。
同時に、自民・公明の与党は税制調査会を開催し、
2018年度の税収について議論します。そうです。増税についてです。
森林税の新設、治山治水、森を守ることが水を治めること。
このところの自然環境が不安定です。森林税には一定程度、理解はできます。
空前の観光ブームです。インバウンドは東京五輪までに4000万人と
目標を定め観光庁を中心に様々な努力がなされています。
今の勢いならば、前倒しも可能です。
となれば、当然のことですが、財務省がそこに目を付けないハズはない。
新設増税・・・入国税として一人、1000円を目論みます。
分からないではありませんが、拙速ですねぇ。
観光産業が定着するまで、もう少し時間を置いたらどうかと思います。
それにタバコ増税です。私はタバコを飲みませんので、
構わないといえば、構わないのですが・・・紙巻タバコを段階的に増税する。
さらには紙巻がひと箱あたり約277円なのに、最近ブームの加熱式タバコは
68円から226円と割安、それではと増税の検討を始めた。
私は知らなかったのですが、加熱式たばこは法律上、
紙巻たばことは異なる「パイプたばこ」に分類され、紙巻と課税方法が異なる。
加熱式たばこを吸うのに必要なスティックやカプセルの重量1グラムを
紙巻1本に換算して算出するため、重量が軽いほど紙巻より税額が低くなるそうだ。
その手法を変え、増税するそうです。
何ともはや、増税のためには知恵を絞るものですねぇ。
税負担は国民にとっては、苦痛です。しかし、責務です。
増税については取れるところからは、取る・・・そんな安易さは避けて欲しいものです。
「税金の出る」ところにもう少し気を配って頂ければと思うのですが。Goto

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