大学冬の時代・・・

2018年問題・・・撤退か、他大学との統合か、それとも学部の切り売りか。
冷めた物言いをすると叱られそうですが。
2018年問題って、ご存知ですか・・・国家財政の危機の話でも、
団塊世代が後期高齢者を迎える福祉問題でもない。
大学入試真っ只中だが・・・・
18歳の人口が、1994年、ピークの205万人だった・・・
このところ120万人をキープしていたが、2018年・・ついに100万人を割り込み
99万人になり、以降は減少していく・・・大学冬の時代を迎えることを言う。
現在、全国に私立大学、短大数は932校ある。
17年度に定員割れしている学校数は229校・・・実に39%に達している。
また、学校法人の17%が経営難に陥り・・・閉校の危機が噂されている。
これは的確な人口予想に基づくもので、今に始まった話ではない。
にも拘らず、文科省は私大の新設を認め続けている。
加計獣医学部問題などはその象徴であろう。
「実際にあったことを、なかったとは言えない」なんて、
開き直った文科省次官がいましたが、2018年問題が現実化し、学生数は減少する・・
このまま放置すれば、私大、それも地方の私大が・・
閉校に追い込まれることは、火を見るよりも明らか・・なのに、
「ないこと」にして、学校法人の認可出し続けているのは、如何なることか?
件の・・文科省次官のお伺いしたいモノである。
この1月、さすが文科省も危機感を持ったのか、
「定員割れ」「5年程度連続赤字」「教育の質が低評価」といった
条件に該当した場合は私学助成金を削減する方針を示し、
「撤退」を政策誘導すべく舵を切った。(自分たちで増やしておいてだ)
正に大学冬の時代に突入した。
残された道は、幾つもない。体力あるうちに数年掛けて撤退するか。
他の大学と統廃合するか。それとも学部を切り売りするか・・・
いずれの選択もイバラの道であるが・・・・
冷めた物言いで叱られるだろうが。
もしも、相次いで大学が閉校になるようなら、社会問題だ。
大学は私立大学法によって、一度認可したら、国は介入できないことになっている。
それがネック。ここは抵抗覚悟で、大学を減少することができる法改正をするしかない。
そして、文科省の責任で、強制的に統廃合するしかないだろう。
大学側も、18歳を学生の対象する発想を捨て、
社会人を受け入れる体制をつくる。とりわけ、高齢者が学べるようにすること、
もちろん、留学生を受け入れることも選択肢で、現実に誘致が行われているが、
それよりも、人生100年時代、更に新しいスキルを身につけ、
社会に貢献したい、そんな高齢者を学生にするのが生き残りの手段ではないか。
私の率直な思いだが、この国は大学過多である。
生産人口が不足しているのだ、18歳になったら、社会人として働くのも一考ではないか。
2018年問題。教育立国、正念場にきたのではないだろうか。Goto

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