黙祷

伝えることと、「よりそう」ことしかできないが、忘れまい。
忘れない。あの日を。あの大震災を目の当たりにして・・
如何に自分が無力であるか。何もできない。
ただ、テレビの画面を食い入るように見つめるだけ・・・・
復興にも、復旧にも、再興にも建設にも関われない。どこにいても、何かやれるハズだ。
やれることがあるハズだと、その時折に・・ささやかな行動を起こして見たが、
でも、何もできない。思いとはドンドンと掛け離れ、
いつの間にか、傍観者に戻ってしまう。でも、何かできないだろうかと考え続ける。
そんなジレンマの7年間でした。
世の中には次々と事象が起こるが・・・大自然の猛威に人はなす術もない。
日本列島ですら・・・北海道ではゲリラ豪雨で大量の雪解け水・・
死者が出るほどに。新燃岳の噴火、火山灰が降り日常生活に支障も。
どんな災害が起ころうとも、季節の巡りは大地に花を咲かせ、
大海原は海の幸を育む。そして、人は逞しく生きて行く。
大震災の被災地で発行する地域みっちゃく生活情報誌・・・
宮城県・仙台市泉区・富谷市の「とみぃず」(83,900部・全戸配布)・・・
3月号の巻頭に泉区、富谷市の「震災」時を特集しました。
重いテーマであること、思い起こしたくない読者もおられるのではと、
震災には敢えて控えてきました・・
読者から、多くの反響、お便りを頂きました。ありがとうございます。
その中から泉区の方からの一文・・原文のまま、紹介させていただきます。
「とみぃず」・いつも楽しく読んでいます。
今日届いた(3月号)記事(巻頭特集)が実に素晴らしい。
私も震災被災者です。親を亡くした友人もいます。
記事は、あの時の状況が克明に記されていて泉区の人々が
不安と恐怖の中、どう行動していたかが分かりページを見ながら
当時を思い出し涙が溢れてきました。
テレビや新聞は津波以外はあまり報道がありません。
津波こそこなかったが泉区の被害も忘れてはいけない震災の記録です。
記事にして残してくださり感無量です。
無料誌なのに感銘を受け思いを馳せることができました。
本当にありがとうございました」
忘れない。あの日どんなことが起こったのか。
人それぞれに思いはあろうと思います。
伝えることと、よりそうことしかできないのですが
地域みっちゃく生活情報誌を通じて風化させまい。
黙祷。Goto

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