祝日法に異議あり……ポピュリズム、ここに極まれり………
来年の話をすると鬼が笑うと申しますが、高笑いしている鬼がいることを忘れないで。
ご存知ですね。今の日本は年間の三分の一、130日が休みです。
もちろん、休めない人たちもいますが、官庁、学校、大方の企業などは完全休日です。
それに、敢えて申します。「働き方改革」なる亡国政策で、時短の奨励が進み、
働く時間が厳しく制限されています。企業は生産性をあげる努力をするか、
制限のないロボットに仕事をさせなければ、その存在が危ぶまれます。
乱暴な計算ですが、労働時間を8時間として、一年8760時間から、
休日を引き、労働時間外の16時間を引きますと、年間の実働労働時間は88日になります。
余分に見ても、一年12ヶ月で働くのは3ヶ月だけってことになります。
政府は来年5月1日の皇位継承に伴う一連の儀式を検討する「式典委員会」の
設置を決めました。その初会合で、まず首相が示した意向は、
来年、新天皇即位の5月1日と「即位礼正殿の儀」が行われる
10月22日を祝日とする方向で検討せよとのお達しです。
そうなりますと、祝日法の規定により、4月29日の「昭和の日」と「憲法記念日」との
間に挟まれる4月30日と5月2日が休日となり、ゴールデンウィークが10連休、
プラチナウィークとなります。10連休すごいですねぇ。今から10連休の計画を立てて、
大いに遊びましょう。平安時代の貴族は「遊びをせんとや生まれけり」と、
年中遊び呆けていたのですから、国民全体で貴族のように。
そんな馬鹿な。10連休なんて……、敢えて一年限りと強調していますが。
だったらです。だったら12月23日の現天皇陛下生誕日の祝日はどうするのか。
昭和の日という前天皇の生誕祝日と同様に平成の日とでもして、このまま祝日にするのか。
そもそも論で恐縮ですが。世界200ヶ国で、こんなに祝日という休日のある国はない。
休日とはユダヤ教の発想で、6日、一生懸命に働いたら1日安息日を設けるのが始まり。
古来より、日本人は、「遊び呆けている貴族」を除き、民は盆と正月以外、
特別なことがない限り働く、勤勉勤労な国民性なのです。
それを次から次からポピュリズムの最たるものである特別な日を作って祝日とし、
国民に働くなと奨励する。なんと愚かなことでしょう。祝日法に異議あり。
日本の国力が衰え国際競争力を失うことを喜んでいる鬼がいることを
忘れないようにしたいものです。Goto
コメント
コメントありがとうございます。
この国の未来像は「エジプト」です。5000年前の遺産、ピラミッドやスフィンクス観光で細々と経済が回っているだけで、国民の大半は遊んでいる。日本も「島国という風土を観光にする経済で生きていく」そんな貧国になるのではないでしょうか。
働くことが嫌な国民になるのですから。Goto
まったく同感です。働かなくて遊ぶことが良いという国家で生きながらえるのでしょうか?このままでは国民すべてが公務員になってしまいそうで、国の借金を心配する前に、経済破綻が起きそうにおもいますね。