GAFA(ガーファ)

どう考えても、日本はIT革命に乗り遅れ、米国企業に羽交い締めですね。
俺はパソコンもスマホも、iPad も、もちろん、ガラケーも……
やらないし、持たないし、触らない。なんて力んでいる「おっさん」に
山間部や介護施設で時々お目に掛かりますが、そんな仙人のような人には、
まったく関係ない話ですが………
世界のネット事情は、米国の4つの企業が圧倒的な強さで世界を席巻、
もはや、それぞれの分野で、世界で、どの企業も追随できないガリバー状態です。
この状況を4つの企業の頭文字を取って「GAFA」(ガーファ)時代とよんでいます。
Gは「Google」のGです。検索エンジンは中国を除く全世界に及び、
世界のありとあらゆる場所で情報を探すために、人々はグーグルのエンジンで検索します。
ライバルだったヤフーもグーグルに飲み込まれ、世界の検索エンジン比率は93%です。
因みに、売上1108億ドル、1日の検索件数は数十億件。設立1998年、創業から僅か20年。
Aは「Apple」です。洗練されたブランドと高級感で世界の消費者を引きつけ、
2018年8月、米国企業として株式時価総額が1兆ドル(約113兆円)を超えました。
驚くべきはiPhone 業界全体の利益の80%はアップルです。
創立は1976年、売上は2292億ドル。スマホの日本シェアは51%、
二人に一人はアップルです。今期、業績不透明で国際的な株価に影響を与えています。
Fは「Facebook」です。会員制の交流サイト、世界で20億人が利用しています。
世界最大の「SNS」で米国の広告市場はグーグルと二社で60%のシェアを持っています。
創立2004年、僅か14年前で、売上406億ドル。4社では一番後発、規模も小さいです。
そのせいでしょうか、個人の趣味や嗜好を把握し、効果的な広告発信ができるシステムを
作り上げた結果、偽ニュースやヘイトスピーチが拡散したことや、
約8700万人分の情報が流出したことで、米政府に狙われて、規制強化の対象とされています。
もう一つのAは「Amazon 」です。インターネット通販の最大手で、1994年設立、
売上は1778億ドル、時価総額はアップルに続いて1兆ドルを突破。
世界の流通業界を次々になぎ倒し、米国の小売業界ではアマゾンの影響で
17年だけで約7000店が閉店に追い込まれています。
グーグルは人工知能(AI)や自動運転の開発でも世界をリードしていますし、
アマゾンも流通革命を進化させ、リアル店にも進出、無人店の分野を開発しています。
アップルはIoTの分野に投資、ハードとソフトを融合させた新たな製品群に踏み込んでいます。
次なる展望にもしっかり目を向け、人類の生活の隅々に浸透することを目論んでいます。
しかし、ここまで独占的に巨大化しますと、社会秩序に影響を与えます。
中国では、グーグルの進出を認めませんし、欧州連合(EU)では、規制や監視の強化を
強め、グーグルに対して巨額制裁金を科したり、個人情報を扱う企業(フェスブック)に
データの厳格な管理を義務づける「一般データ保護規則(GDPR)」を施行しました。
更には課税逃れへの批判を受け、英国では「デジタルサービス税」を
導入する方針を打ち出しました。日本でも早晩、EUに傚うことになるでしょう。
IT革命は人類に何をもたらしているのか。少なくとも、現状、特定の企業のみが、
幅を利かす姿は異常です。是正されるのでしょう。
私が残念に思うのは、4つの企業は全て米国発です。それも僅か、この20年余りの
話です。なぜ、日本の企業が乗り遅れたのか、対抗する企業が誕生しなかったのか。
そこに規制の壁があったとしたら、そこに日本企業の体質があったとしたら……
残念だが、IT革命に乗り遅れた日本は米国に羽交い締めですね。
政府がなんとかできるのか。安倍さんとトランプ大統領ではねぇ。Goto

コメント

  1. 藤掛庄市 より:

    アマゾンの創業年は、1994年です。
    数字ひとつ打ち間違えましたね。