どんなに急いで到達しても、直ぐに降り坂がくる。そんなに慌てなさんな。
走る。走る。走る。なんとまぁ。
今年も新年早々から、テレビを回せば。走る走る。
結果は、ニューイヤー駅伝では旭化成が。箱根では往路は東洋、復路は青学、
総合が東海と分け合った。
サッカーの天皇杯、高校の決勝、ラクビーも花園で。
団体競合だから、一人で走るわけではないが。
これまた、足が止まったチームが負ける。どんなに苦しくともチームのために走る。走る。
いよいよ来年が、東京五輪だからと言って、こうも新年から走らねばならないのか。
考えてみれば、私も、元旦から、早朝ウォーキングで、ちょっと走ってみるかと、
ジョギングも。すぐに息が切れましたが。3日は気の置けない仲間の誘いで、ゴルフ。
寒かったせいか。もともとカートには乗らないのだが、早足でラウンドと走った。
世の中、そんなに慌てなくても、時間は縮んだり、伸びたりはしない。刻々と時は刻まれる。
「狭い日本、それも高齢者が溢れる日本、そんなに慌てて何処へ行く」です。
でも、です。慌てるとは少し違いますが、スポーツの世界は、全てが「スピード」です。
昨年活躍した、水泳アジア大会で6冠MVPに輝いた池江璃花子さんも、時間との闘い。
テニスで全米オープンを制した大坂なおみさんも卓球で年間王者になった
15歳の張本智和君もサーブの速度が世界の一流に押し上げた。
フィギュアスケート女子でグランプリを制した紀平梨花さんのトリプルアクセルは
回転速度が並ではない。体操世界選手権の女子個人総合で銀メダル獲得の村上栞愛さんも
床の演技は誰も真似できぬ回転のスピード。忘れちゃいけない大リーグ、
新人王の大谷翔平さんのバット、ヘッドスピードが半端ない。
それに投手でのスピードも160キロ台を投げる。
いずれも昨年大活躍した選手たちだが、スポーツの世界は、
兎にも角にもスピードが求められる。それに誘発されているわけではないが、
来年の東京五輪もあることだし、今年も日本中が走る。走る。それもより速く、より遠くへと。
それで、良い、それで良いのだが、
どんなに速く走っても、地球の回転軸よりは速く走ることはできないことを、
知った上で、急ごうが慌てようが構わない。でも、どんなことでも
速く到達すれば、昼の次には必ず夜が来るように、
降り坂になることは知っておいた方が良いと思っている。Goto
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