ルビーチョコ

自分へのご褒美は、第4のチョコだって。商魂逞しいですねぇ。
作家の宮本輝氏が37年の歳月を掛けて書き綴った
自叙伝的小説「流転の海」シリーズ(全9巻)が完結した。
実父松坂熊吾の人生流転を昭和の時代背景とともに綴った大作です。
作家と同世代、同じ時間、空気を吸って生きた一人として、胸に迫る大河小説です。
完結編「野の花」に熊吾がかつて世話をした男が、チョコレート職人として登場
戦後、高級菓子であったチョコレートがどのような経路で世の中に浸透していくか、
その経緯を垣間見ることができる。
その流れを汲んでいるとは思えないのだが。
その後、大手の菓子メーカーから売り出され、チョコレートはスイーツの定番として
広く大衆に普及した。そのチョコレートが復活、陽の目を見たのが、
「バレンタインデー」商戦ですね。でも、このところ、ブームが去ったのか市場は下降気味。
推計市場規模、前年比で約3%減の1200億円と、成熟期に入ったのか、
それとも飽きられたのか。昨年末実施した百貨店の意識調査では、
購入目的のトップは……いつのまにか「自分へのご褒美」61.8%に移り、
定番の義理チョコは35.2%と意外に低いのが現状。
となると、さすがに商魂逞しい菓子業界と小売各社、1200億円の市場を逃してなるものかと、
次に編み出したのが、チョコやパッケージを多様化、女性が自分のご褒美に楽しんで
選べるよう工夫。その注目が「ピンクのルビーチョコ」だそうです。
ルビーチョコなんて聞いたことがない、おっさんにはびっくりですが、
色素を添加してピンクにしたのではないらしい。ピンクの色素が多く含まれるカカオ豆から
製造する新種のチョコレートで、着色料を使わない天然のピンクと、ベリー類のような
酸味と香りが特徴だそうです。
因みにお勉強です。(毎日新聞から)
チョコレートは主に3種に分類されます。
粉乳とカカオ豆由来のカカオマス、ココアバターを含む「ミルク」
粉乳を抜いた焦げ茶色の「ダーク」。カカオマスを抜いた「ホワイト」です。
ルビーチョコ(ピンク)はホワイト以来80年ぶりの新類で「第4のチョコ」と呼ばれ、
スイスのメーカーが10年以上の歳月を掛け研究開発、17年に商品化。
昨年1月から限定商品が出回り、10月に業務用販売が……
そして、今年のバレンタインデーの「自分へのご褒美チョコ」に昇格、
百貨店の特設チョココーナーで6個入り2000円で販売されているそうです。
インスタグラムでの映えもよく、SNS用に売れるのではと、
百貨店では手ぐすね引いているようです。
なんとなくですが、若い女性が「自分へのご褒美」でルビーチョコを買って、
ネットに上げて、喜んでいる様って正常なんでしょうかねぇ……
それとも、バレンタイン義理チョコの下降に新たな商魂を発揮するチョコ業界が
賢いのでしょうか。松坂熊吾なら、これも「流転の海」だというのでしょうねぇ。Goto

コメント

  1. Goto より:

    ブログの設定が古いせいか、
    調子が悪くて申し訳ありません。
    管理部の対応の悪さは私の責任です。
    謹んでお詫び申し上げます。
    情報を提供する側に、気遣いがないようでは、
    まだまだ未熟です。鍛え直します。
    叱責ありがとうございます。
    Goto

  2. ステークホルダー より:

    本日、通勤途中に近所のブッティックの前を通ると、店舗の一角で店員さんがおにぎりを販売していました。1個100円だったのでお試しに2個買ったら、バレンタインデーということでチョコレートを頂きました。ブティックとおにぎり屋との関係性は分かりませんが、気配りが出来ていてちょっと心地よい気分になりました。
    しかしこちらが名乗っているのに御社の管理〇部の名前も名乗れない人(男性)にはがっかりしましたが…