日本一の消費量を誇るヤリイカ、環境に負けるな。
あまり嫌いな人がいない魚介類に「イカ」があります。
中でも「スルメイカ」は日本列島沿岸なら、季節ごと場所が変わりますが、
どこの漁場でも獲れ、日本人にとって最も消費量の多い魚介類でもあります。
私も「イカ好き」で寿司を食べるなら、お値打ちですから一番に注文します。
「スルメ」も好きで炙って、アチチなんて言いながら裂いて……
マヨネーズに醤油を垂らしたソースを付け頂きます。酒の肴に持ってこいです。
昔から「スルメ」は噛めば噛むほど味が出る。なんて言われ、
「私もそんな人間になりたい」などと思っています。
イカの干したモノをなぜ「スルメ」って言うんでしょうか。
「スルメ」の語源はイカは墨を吐く。群で動くを詰めて
「スミムレ」と呼ばれていたようです。それが訛って「スミレ」を経て「スルメ」と
なったようで、沿岸部で大量に穫れるイカを「スルメイカ」といいます。
ややこしいのですが、開きにして天日干しにした「スルメ」は「スルメイカ」を干して
「スルメ」と言います。他には寿司の高級ネタの「ヤリイカ」これを
干したものは「スルメヤリイカ」ってことになります。
イカには他に「ケンサキイカ」、頭が剣のような形になっているから、ケンサキイカですが、
干したものはスルメと言わないで、ケンサキと言います。不思議ですね。
他にも最高級とされる「アオリイカ」「ヤリイカ」も
あります。イカの解説はどうでも良いのです。
問題は、大量に獲れもっとも大衆的な「スルメイカ」が不漁だってことです。
1月、全国主要港の漁獲量は前年比6割。九州や山陰では全く獲れない。
年間の漁獲量は過去最低だった17年から3割減。その結果、卸値が過去最高となり、
希少価値の「ヤリイカ」を凌ぐ価格で店頭に並んでいます。
原因はよくわからないのですが「16年冬からの産卵場の海水温の低下や親イカの減少」が
影響しているのではと言われています。
ただし、イカの寿命は約1年。成長に適した海水温に恵まれ過剰に漁獲しなければ、
比較的資源の回復は早いとも言われています。
スルメイカが「高嶺の花」になるなんて、イカ好きの私には耐えられないですし、
ましてや、私が望む「噛めば噛むほど味のあるスルメのような男」になれるのは、
そもそもが、スルメイカが消費量日本一の大衆魚介類だからです。
「スルメイカ」が「高嶺の花」なんて、様になりません。Goto
コメント
温かいコメントありがとうございます。
熱燗の摘みにサキイカ、日本の味でしょうか。
ついつい呑みすぎますね。
寒い日が続きます。ご無理なさらぬよう願います。
Goto
私もイカが大好物ですが、プリン体を多く含んでいるため食べるのを我慢しています。
尿酸値が高めの私にとっては『高嶺の花』がちょうど良いくらいです。