万年筆とインク

夕刊の素晴らしさを知っていただきたいものです。
夕刊って広げられたことがありますか?
最近、新聞は朝刊だけだと思っている方が多いようです。
夕刊っていうと、駅売の「ゲンダイ」とか「フジ」だと勘違いしておられるようです。
この地方では、朝日、毎日、日経と中日新聞が夕刊を発行しています。
讀賣は中部エリアでは発行していませんが、他地域では発行しています。
新聞社は朝刊と夕刊を発行していること、覚えておいて下さいね。
「新聞命」(しんぶんいのち)の私です。新聞評が甘いかも知れませんが、
各紙ともですが、夕刊は様々な趣向が凝らされ実に面白いです。
特集面も、そして何より、一面から社会面まで記事が生き生きしています。
なぜか。私なりに考えました。
朝刊ほどに新聞としての体裁を構わないからなのでしょう。
朝刊で外された記事や……掲載が躊躇される内容の記事が夕刊では大胆に扱われます。
言い過ぎかも知れませんが、若い記者や斜に構えたベテラン記者の
ストレス発散の場が夕刊になっているのでないでしょうか。
取分け、毎日の夕刊は徹底しています。
与良何某氏など、もう政権批判は露骨、共産党よりも酷い内容で、
「民主主義」といえば何でも許されるかの主張は、面白いを通り越して、
この人は、夕刊にしか書かせてもらえないのだと思うと、哀れを感じます。
映画評価や文芸評論なども夕刊の切り口は各紙ともに格別です。
ぜひ、夕刊を開いて見て下さい。と申し上げたいのです。
9/11付、中日新聞の夕刊、社会面が素晴らしい。
「若い頃の出来事が心に沁みた思い出」が蘇り思わず目頭が熱くなりました。
尊敬する先輩。自らの事業に手こずり、行き詰まりから見事に脱してた頃……
彼が「親父殿を喪くし落ち込んでいた」私に……
突然、ちょっと話があると尋ねて来られました。
そして、「これは、俺が学生時代、親父にプレゼントされた万年筆だ。
この万年筆を使えば、あらゆる夢が叶うと俺は信じてきた」
「これをオマエにプレゼントする。自分の足で大地を踏みしめろ」と……
力強さが溢れる極太の、極上の万年筆です。
私は今でもその万年筆を大切にしています。
中日新聞の夕刊。社会面トップ記事。見出しが万年筆で書かれています。
「万年筆と色彩の世界」内容は岐阜大垣の文具店が万年筆とインクの品揃えが
世界屈指だという。何よりも、記事の活字も「万年筆色」で印刷されています。
夕刊担当の編集者の心意気を感じます。
近々大垣の支局に行きます。その折には「先輩に頂いた万年筆」を握りしめ、
今の私に相応しいインクを探して見たい。新聞は楽しい、夕刊は面白いです。Goto
(写真は中日新聞9/11付の社会面です)
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