裁判所の責任

この国の法秩序は瓦解したのではないでしょうか。
新年早々に偉そうなことは言いたくないのですが。
起訴され裁判前で保釈中の被告が国外に逃亡するとは、どういうことでしょうか。
これが法治国家のあるべき姿なのか。甚だ疑問です。
「私はレバノンにいる。有罪が前提で、差別がはびこり、基本的な人権が否定されている
不正な日本の司法制度の人質ではない」「日本の司法制度は国際法や条約に基づく
日本の法的義務を著しく無視するものである」「私は裁きから逃れたのではなく、
不正と政治的迫害から逃れた」「やっとメディアと自由にコミュニケーションを取ることが
できるようになった」と前日産の会長は逃亡先のレバノンから声明を発した。
あなたはどう思いますか。私はもう何十年前になるでしょうか、
韓国の反体制政治家金大中氏が東京のホテルから拉致され、韓国に連れ戻された、
あの国家の存在を蹂躙された非合法事件を思い出します。
ソクラテスは何故「世界の四聖」と言われるのでしょうか。
彼は「自らが定めた法が歪められ、それによって処罰されようが、法が法である限り、
仕方がない」と死刑の毒杯をあおった。だから、彼は聖人なのです。
この男はなんだ。日本の企業でトップを張った以上は日本の法に従わなければならない。
にも拘らず裁判の前に逃亡、いや亡命してしまうとは。
これが許されるならば、日本国が成り立たぬと思いませんか。
たとえ日本の司法制度が、国際法にマッチしていなくとも、そんな屁理屈を言っても通用しない。
日本の法で裁かれるべきであり、そうできないとするなら、
それは国家が国家でありえないことを意味します。
保釈を認めたのは「裁判所」です。逃亡の責任は司法裁判所にあります。
「裁判所」に落とし前を付けてもらわねばなりません。
まずは、逃亡を幇助したかもしれない「弁護士」を逮捕して事情を聴取すべきです。
もちろん、レバノン政府に身柄の返還を求めるべきです。
それに応じないなら、それこそ、国際裁判所に訴え、身柄を返還させるべきです。
彼をまるで、日産の救世主のように持て囃した責任はマスコミにはないのでしょうか。
その本質を突いて退陣に追いやった西川さんを詰まらぬことで追放した、マスコミに責任はないのか。
全てをマスコミのせいにはしませんが。
少なくとも、保釈中の被告を海外に逃亡させてしまった責任は誰かが取らねば、
この国の法秩序は保たれないと思うのは私ひとりではないでしょう。
まずは、政治の力でレバノンと犯罪者の引き渡し交渉をすべきです。
しかし、立法府は頼りない。行政府は実に怠慢、そして、最後の砦、司法府もこの体たらく。
この国がこんなにいい加減な国だとは、真面目に生きている国民が
一番びっくりしているのではないでしょうか。Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    経営は天地自然の理に従い自らを律しねばと肝に銘じ、
    もうひと頑張りします。
    変わらぬご指導お願い致します。

  2. 服部正孝 より:

    全面的に貴意見に賛成です。一番悪いのはゴ?ン被告ですが、ゴ?ン被告を逃がした者も同罪です。計画し、実行、協力した者をすべて特定し捕まえることです。これができれば日本の威信は保たれます、立法、行政、司法の全力をかけるべきです。日本でビジネスを行う以上、日本の法に従うのが当たり前です。ゴ?ン被告のどんな詭弁も通用しません。裁判所、弁護士、マスコミはおおいに反省すべきです。プライベートジェットを使えばどんな違法物も持ち出せるとは・・・、関西空港の税関は何をしているのしょう……。これからも鋭い投稿を期待しています。