厚顔無恥

洋服は消費・美容は投資・化粧品は塗って化けるから、貼って化ける時代へ。
世の中は知らないことだらけです。
「第2の皮膚」が化粧品メーカーで開発されました。
担当者曰く「「ハウスで植物を育てるイメージ」「薄い膜の下で化粧成分を
均一に広げ、水分量を最適に保つ環境をつくる」そうです。
手のひらサイズの専用機器のボタンを押すと、中にセットされた化粧液が
極細(髪の毛の100分の1)の糸状になって噴出される。
専用の美容液を馴染ませた頬に吹き付けていくと、
肌の上で薄い膜となって貼り付き、自分の肌と一体化する。
効果は「夜、最後のスキンケアで、就寝中、肌に密着して翌朝まで乾燥から
肌を守りキメを整える」そうです。専用機器が5万円、付属の化粧液が8000円だと。
随分、高額な機器ですが。狙いは8000円の化粧液のようです。
他にも貼る化粧品も登場していて、これまた専用の測定器で顔を撮影し、
シミの位置や濃さを分析。自分専用のシートをつくり、頬のその部分に貼り付けて
隠すものやシミ単体を覆う小型のものもあるとか。使用方法は水(専用の化粧水)で
頬にべったりと貼る。シートの周辺を少し水で湿らせば簡単に剥がれるそうな。
シートの厚さは100ナノ(ナノは1mの10億分の1)と極めて極薄で、見た感じに違和感はないと。
何だか、ファンデーションだと、壁を塗るイメージですが。貼るとなると、汚れを隠し、
内装を綺麗にみせる壁紙のようです。そうまでしてと、思うのですが。
それは男の、それも老人のたわごと。
国内の化粧品市場は好調が続き、特に高価格帯商品の人気が高まっているそうで、
評判が良ければ高額でも構わぬ、「洋服は消費・美容は投資」そんな傾向が顕著。
化粧品は塗って化けるから貼って化ける時代になってきたようです。
いやはや。化粧品メーカーの商魂は逞しいです。
面の皮が厚いとは、図々しいことを言いますが、
面の皮の上にもう一枚皮を貼りつけると、何というのでしょうか。
厚顔無恥かな。失礼。Goto

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