新聞を「一紙」だけ読んでいては、モノの見方が偏りますね。
読売新聞と毎日新聞では・・・同じ記事でもこれほど違うことをお伝えしたい。
例年ならば2日間に渡るフォーラムを夏に開催し、企業経営とは一線を画し、
大所高所から時の政権に物申す財界の総本山とされる「経団連」の政府への提言についてです。
例年なら地方に出掛け2日間の研修方式で開催されるのですが、
コロナ禍で1日に短縮されました。そのせいなのか、それとも不況下で元気がないのか。
毎日は「経団連提言・新味なく・・・問われる存在意義」と見出しからして手厳しい。
一方の読売は「経済活動加速への提言・感染防止対策と両立・デジタル化の推進」は急務と。
期待を込めて見出しが踊る。
提言のポイントは3点に絞られ、なるほどと思うような内容はない。
感染拡大防止・・・医療情報を一元管理し、強靭な医療体制を確立せよ。
マスクや人工呼吸器など医療物資を国産で維持せよ。
国際往来再開に検査体制を増強せよ。出入国、検疫体制を充実させよ。
産学官一体でワクチン・治療薬を開発・製造せよです。
ごく当たり前です。それを読売は医療体制や検査体制の一層の充実を訴えたと高評価。
毎日は、コロナ禍で打ち出す政策がことごとく後手に回る安倍政権に対して、
どんな提言をするのか、期待されたが、これでは存在意義がないと批判。
デジタル化の推進・・・マイナンバーの徹底活用など政府全体のデジタル化を。
テレワークやウェブ会議を社会に定着をと提言した。
これまた、今更提言か?と思うほど常識的な提案です。
読売は会長が強調してきた経済・社会の推進を盛り込むなど斬新な提案だとベタ誉め。
毎日はすでに明確になった課題を蒸し返しているだけ、新鮮味ゼロと。
読売がいかに、政権支持で経団連擁護かがわかります。
毎日がいかに経団連に対して疑心暗鬼で、政権に批判的かが透けて見えます。
私に言わせれば、どっちもどっちですが・・・
経団連は放送と通信の融合を否定した結果がデジタル化の遅れを招いた張本人です。
その責任がないとはいえません。経団連は医療物資の国産化に率先垂範する
立場であるのに如何にも他人事ではないでしょうか。
「骨なし提言」でお茶を濁しているのは明白です。
企業経営とは一線を画し、大所高所から政権に正論を吐くはずの
財界総本山がこの程度では・・・Goto
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