いつの時代にも屈せず視覚障害者のために点字新聞を発行する毎日新聞社に敬意を表す。
このブログは「新聞命(しんぶんいのち)」の私が日々の新聞紙面から拾った話題に
自分なりのコメントを付け・・徒然を書きなぐったモノです。
背景は「新聞を読もう」新聞から多くのことを学ぼうではないか。
万が一、この世に新聞がなくなれば社会は崩壊しますと訴えること。
もう一つはメディアが多様化しています。その余波で新聞の購読世帯が急激に減少しています。
新聞は、毎朝この世の出来事を情報をコンパクトにまとめ、家庭に届けてくれます。
社会生活を営む上で、新聞ほど価値あるメディアはないことを知って欲しい。
そして、新聞を購読してもらいたいと思っていることです。
ご存じですか。新聞社にはこんな歴史と役割があることを。
毎日新聞社は視覚障害者向けに「点字新聞」を発行しています。
日本唯一の週刊点字新聞です。創刊は1922年(大正11年)です。
1922年は、まだラジオ放送もなかった時代です。
戦火にまみれた時も、戦後の復興期の昭和の時代、災害が相次いだ平成の時代も、
コロナ禍で苦しむ令和の今も創刊以来、約1世紀にわたり、一度も休刊することなく
全盲の読者と共に歴史を刻んでいるのです。
発刊の目的は、視覚障害者に「自ら読みうる新聞を提供し、新聞の文化的使命を徹底」
することです。紙名は「点字毎日」といいます。現在日曜発行で、A4判60ページ。
毎日新聞の点訳ではなく、障害福祉問題を中心に独自に取材・編集されています。
今回のコロナ禍では、指点字など人に触れるコミュニケーションが必要な盲ろう者の
生活の実情や、視覚障害者へ情報支援する点字図書館の取り組みなどを詳報しています。
63年には菊池寛賞、18年には日本記者クラブ賞特別賞を受賞しています。
毎日新聞社の経営は順風満帆ではありませんでした。
今も発行部数が減少し厳しい経営環境にあります。しかし毎日新聞社には
たとえ経営が悪化しようが赤字であろう「点字毎日」を廃刊する思想はないと聞いています。
「点字毎日」は7月26日発行で通巻5000号を迎えました。
22年の5月には創刊100年になります。私はここに毎日新聞社発行の「点字毎日」
5000号記念に心よりの敬意を表すとともに、創刊100年記念には、国民の総意として、
祝すことができればと願います。
これぞ、新聞社の矜持です。「新聞を読もう」Goto
点字毎日・5000号を祝す。

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