「地球発想住宅」

デザイン的にもレイアウトもそしてコピーも面白い広告です。
広告の仕事をしていますと、広告を見ると実に色んなことを思い浮かべます。
例えば7月27日付で日経新聞に掲載された「HEBEL HAUS」(写真参照)の広告です。
ご覧頂けましたか。壮大な砂漠に立つファミリー姿・・どんなイメージが湧きますか?
訴えたいことは・・・・
「地球発想住宅」
厳しい環境の中にも 自然の恩恵はある。
だからこそ、地球上のほとんどの場所に 家は存在する。
自然と戦うのではなく、自然を受け入れ 敬い、
共に暮らすための環境を考える。
すると人間の力だけでは たどり着けなかったような、
揺るぎない家が建つ。
強く生きる家のヒントは、この星の自然にある。
広告の写真と見比べながら読んで戴きましたか。どう思われますか。
ふぅーんと感心していないで、感想を聞かせてください。
訴えるコピーの意味を考えてみてください。
えっ。場所はどこだろう。鳥取砂丘じゃないと思うが・・・ですって。
合成写真じゃないの?ですって。まさか、天下の「HEBEL HAUS」が・・・
本物ですよ。いやきっと。でも本物なら砂漠のある場所に撮影にいったのでしょうか。
だって。コロナ禍で今は中東だとかアフリカとか砂漠地帯に飛行機が飛んでいません。
と言うことは、やっぱり合成かなぁ。やっぱり鳥取か。でも・・・そんなわけはない。
それはどこでも良いです。この広告は読者に何を訴えたいと思いますか。
「ALL for LONGLIFE」どこであろうと、安心して長く暮らせる「住宅」が
供給できるのは・・・砂漠に暮らすファミリーにも快適な生活を保障する
世界中どんな苛酷な条件下であっても「HEBEL HAUS」なら大丈夫と言いたいのでしょう。
もちろんそうです。では・・なぜコロナ禍の最中にこんな広告を打ったと思いますか。
そりゃスポンサーの勝手でしょ。まあまあ・・そんなに開き直らないで。
考えて見てください。うう〜ん。業界が萎縮しているから攻勢に転じたいから・・
そうですねぇ。それもあるかも知れませんね。
こうは考えられませんか。
コロナ禍は変革の時代だといわれます。
その象徴がDX化です。DX化で働き方が変わったと言われます。
都会のオフィスに行かなくても自宅で働くことができる。そうです。「テレワーク」です。
テレワークで働けるなら、どこで住んでも良いってことになりますね。
そうなんです。そこです。北海道で暮らそうが、沖縄で、あるいは山里で、
どこのどんな環境であろうと「HEBEL HAUS」にお任せあれ、
砂漠の果てであろうと、南極であろうと、あなたが新天地に新居を構えるなら、
そこで「テレワーク」されるなら、お任せを。ということではないでしょうか。
へぇーそうなんだ。広告って奥が深そうだが、屁理屈にも聞こえるがねぇ。
えっ・・何ですって。なぜ、写真のファミリー、子供が女の子2人なんだ・・ですって。
うぅーん・・適当な子役が居なかったからかなぁ・・
えっ、まだあるの。砂漠に基礎だけイメージして電気と水道のインフラはどうするのかって。
イメージです。イメージですから。広告ってどこかワカンねぇな。Goto
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