安倍総理辞任

7年8ヶ月はとてつもない長期政権です。ご苦労様でした。
岐阜の秋といえば、栗の特産地を抱える東濃地方の和菓子「栗きんとん」です。
今年は天候が悪く、実りが心配されましたが、梅雨が明けて夏らしくなったおかげで、
小粒だが、香りが強く、味に深みがある栗が採れたようです。
「栗きんとん」は蒸して裏ごしした栗に糖分を加え炊き上げ、
熟練の職人が1個ずつ丁寧に茶巾で絞って仕上げます。
栗が実るに3年と言われますが味に深みがでるには7から8年は掛かるそうです。
昨日の新聞。各紙とも一面に「ワクチン」全国民の分を確保すると報じました。
同時に感染症法に基づく措置を見直すことも決まりました。
無症状者への入院勧告、患者などへの外出自粛要請ができるようになります。
コロナ禍で措置の不備によって起こる不備を改正しようとの覚悟が読み取れました。
8月に入って慶応病院に検査で2度訪れました。
普通権力者は病気は隠すものです。それがメディアで露出しました。
国民はそんなに体調が・・大きな病気でないと良いのに・・そんな雰囲気が醸造されました。
実に周到な準備がなされていたのですね。そして、安倍総理は辞任の意向を表明しました。
世の中で、いや人の世で、最も難しいのは退き際です。
巷で、老害と謗られも、尚、権力の地位にしがみ付く人は山ほどいます。
いつの世も権力とはそういうものです。
総理大臣といえば、この国では最高の権力者です。
一度味を占めたらなかなか、辞められないものです。
7年8ヶ月・・・憲政史上、最長です。それを花道にして辞めた安倍首相です。
私は何はさて置き、身を粉にして「国家・国民」のために奮闘して頂いたこと。
まずはお疲れ様でございました。それなりに責任を全うしていただきました。
国民のひとりとして、改めて労いたいと思います。
ただ、一言、余計なことを申しますと。
お辞めになった理由、本質は病気ではなく、コロナ対策を見失ったことではないでしょうか。
コロナ禍は国難です。戦争とも言われます。つまり乱世には対応できないことを、
自ら悟ったのではないでしょうか。去り行く人に、辛口で申しわけないのですが。
時代はものすごい勢いで動いて参ります。
権力の座を巡り、今日から、次の総裁選びが本格化します。
さて、どうなるのか。大相撲の優勝占いではないのです。
軽々には発言できませんが、わかっていることが一つあります。
それは、安倍さんが辞任にあたって実に周到な準備をしたように、
次の総理・総裁についても政権や党の中枢にいる人たちで根回しが行われているはずです。
国難といわれるコロナ禍です。その中で、それを覆すエネルギーが自民党にはないと思います。
ということは、意思表示している2人の争いってことになります。
石破さんと岸田さんです。総裁選をやれば・・議員総会ならばと選挙方法で下馬評が
囁かれていますが。国難を理由に議員と都道府県の代表で選ぶことになるでしょう。
となりますと、自民党の派閥がモノをいいます。
二階さんは幹事長の続投を条件に岸田さんを推すと思います。
そうなれば、総裁選をやっても議員総会でも、どちらの選択方法でも
岸田さんが次期総裁、総理で決まりだと思います。
派閥に随分と手足を縛られてた総理が誕生しますが、
問題は、コロナ対策のための第三次補正と期間限定での消費税減税5%を
大義として実施する総選挙をいつ実施するかだと思います。
それにしても栗の木を植えて、美味しい「栗きんとん」ができるまでが、
7から8年掛かる。安倍さんの7年8ヶ月はこの激動の時代に大変な年月でした。
秋風とともに去るのですね。ご苦労様でした。Goto

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