火事場泥棒

人間は働くから人間です。不正受給は人間の尊厳を踏み躙っています。
悲しい話ですが、書かねばなりませんね。
コロナ禍で収入が大幅に減った事業者に対する国の持続化給付金の不正受給問題です。
制度は今年の1月から前年前期比で収入が50%以上減少した月があれば、
中小企業には最大200万円、個人事業主らには最大100万円が給付されます。
会社員でも副業分は申請できます。5月に申請の受付が始まり、
10月19日までに約360万件(総額4兆7千億円)が支払われました。
喉元過ぎれば・・・いやまだ過ぎてはいませんが・・・熱さを忘れですが。
どさくさ紛れに火事場泥棒が横行しても仕方がないような、混乱でした。
いや、今も続いていますが・・・愛知県警の調べですから、
実態はその何十倍にもなるのでしょうか・・・この持続化給付金を巡っての
詐欺事件(不正給付)相談を受けたのが「252人」・・・
年齢別では20代が半数以上を占め、10代を加えると6割を超えるとの発表が。
職業別では大学・専門学校生が66人、会社員が70人だそうです。
9月29日名古屋の大学生2名、不正受給を指南した疑いで愛知県警が逮捕。
それを受けて県警への相談が3倍強のペースで増えたとか。
捜査関係者は不正受給が若い世代に広がったことに危機感を抱いています。
「性善説に則った制度を逆手にとる悪質な犯罪で、徹底的に捜査する」と語気を強める。
思いだしませんか。東日本大震災の折、食糧難に陥ったのですが、
援助物資を整然と並んで受け取った話を。それが世界では信じられないと
報じられたことを。
あれは東北の話で、不正受給は愛知の話で・・・などと地域性の違いでは済まされない。
それも、社会に対して拗ねた大人が不正であろうが「自分さえ」良ければとするならですが。
大学生を中心とする若者集団が不正受給の中心などとは、とても許せるものではない。
「困難」なときにこそ、人は本領を発揮せねば本物ではありません。
ましてや、このどさくさ紛れで、犯罪に手を染めるなんて、悲しい話です。
えっ・・・厳格なルールや手続きがなかったから、不正する要素を作った方が悪い・・
などと、それこそ頓珍漢なことを言う人がいますが、そんな人たちが若者を甘やかし、
この国の未来を奪っているのではないでしょうか。
コロナ禍は国難です。
国難に直面しているからこそ、その国の真価が問われるのではないでしょうか。
その国の国民性が問われるのではないでしょうか。
さて、働いてもいないのに、働いていたふりをして、不正受給を受けた人たち、
若者だけではありません。人間とは「働くから人間である」との観点から、
厳罰を科してでも更正して欲しいと思います。火事場泥棒は許されない。Goto

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