準有事

せめて葉月までにはワクチン接種のメドを立てて欲しいものです。
今日から如月(旧暦)です。なぜ、如月というのでしょうか。
春とは申せ、2月です。寒い日が続きます。衣類を重ねるので「衣更着」から。
いやいや春の気配が漂うから「気更来」だとも・・・優雅ですねぇ。
如月は他に「梅見月」「初花月」「雪消月」ともいうそうです。
いずれも情緒がありますね。冬から抜け出たいそんな日本人心です。
ということは、如月の語源も「衣更着」よりも「気更来」の方がいいかな。
それと、知りませんでしたが「二月礼者」という言葉もあります。
正月が仕事で忙しく、新年の挨拶回りができなかった人たちが
改めて今日、挨拶に訪問する日だそうです。これも良い表現ですね。
ところで、今年はコロナ禍で、初詣も年始の挨拶回りも・・・正月の
恒例行事はすべてが中止です。その意味では季節感のない新年でした。
先ずは、コロナを収束させてからってことでしょうね。
コロナ収束の決め手は、やはりワクチンです。
菅首相は豪腕政治家・河野太郎行革相をワクチン担当大臣に指名、
いよいよ、今月末から、接種がスタートすると報じられています。
メディアは、国民が速やかに接種できるのか、それも短期間で2回です。
そのことに気を揉んで報じますが、私はそんなことを危惧する必要はないと思っています。
ここは日本です。マイナス70度で保管して、必要時に必要なだけ、
順番に接種させることがさも難しげに論じられていますが、
そんなことはワクチン効果が報じられれば朝飯前です。
問題は、政府が確保した7000万人分のワクチンが日本に届くかどうかです。
私は簡単には届かないと思います。上半期に国民の6割分が届くことはないと思います。
理由は、バイデン大統領になったからです。米国が本気で国民に接種を呼び掛け、
需要が一気に高まるからです。
製薬会社の製造能力には限りがあります。米国と日本どちらを優先するか、
日本への供給が後回しになることは必定です。もちろん、そうならないことを祈っていますが。
世界でいちばん接種が進んでいる国は、イスラエルです。国民の半数近くが1回目の接種を
終えています。2回目も順調に進んでいるといわれます。
軍事体制国家と日本を比較することはできませんが、
ワクチン調達に関する構えが違います。コロナ禍を「準有事」と捉えています。
昨年の夏時点で、軍の諜報機関が、製薬会社を抑え・・・ネタニヤフ首相の
直接交渉は17回に上ったと報じています。
調達になりふり構わず、接種効果の分析も副反応についても請負う契約を交わし、
更には1人2回分の接種費用も他国に比べ5割以上高値で契約しました。
そうなのです。ワクチンの効用については徹底的に調べた上で、
そこまで覚悟して確実に調達したのです。それでも、全国民の分には不足といいます。
日本政府に「準有事」の覚悟があるのか。他国に比べ予算は潤沢でしょう。
高額で購入契約しても後回しにされる気がしてならないのです。
政治力がないのを心配しても仕方がないのですが、・・・平和ボケは免れません。
卯月には無理だとしても、せめて葉月までには、
いやいや師走の声を聞く前にはと願います。Goto

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