選挙管理委員会が激怒するほどなのに、犯罪者がわからない。
誰もが民主主義の根幹を揺るがし看過できないといいながら容疑者がいない。
実に不可解な事件だと思いませんか。愛知県知事のリコール運動を巡る
不正署名問題で愛知県選挙管理委員会は、署名が大量に偽造された疑いがあると
地方自治法違反容疑で告発状を県警に提出、受理された事件です。
地方自治法では、署名の偽造や数の水増しは3年以下の懲役か禁錮、
または50万円以下の罰金と定めています。
県選管の調査では提出された約43万5千名分の署名の内、8割に当たる約36万2千人が
無効と判断されました。無効とされた署名の約90%は複数の人物が何人分も書いたと見られ、
約48%は選挙人名簿にも登録されていない人の署名だそうです。
この手のリコール運動で選管が告発するのはよほどのことです。
誰が見ても、まさに署名が偽造で、水増しだから告発したのですが。
選管は容疑者不詳で刑事告発しましたが、では犯罪者は誰なのでしょうか。
運動を主導した美容外科の院長と名古屋市長は告発に関して
「真相を究明したい。当局の捜査には何でも協力する」
「告発は当然でええこと。徹底的に真相を究明してもらわないと」と述べ・・・
広告会社は「全容解明に向けた調査を進めているが、現時点では、弊社が名簿の書き写しに
関与した事実はなく、下請け会社が独断で実施した。警察が捜査するならば、
全面的に協力したい」と取材に答えています。
地元紙は・・・名古屋市内の広告会社が、リコール団体から委託を受け、
下請け会社が多数のアルバイトを雇い、愛知県民らの名前や住所が書かれた名簿を
リコール団体の署名簿に書き写していたことが分かった。署名簿には、
「愛知県100万人リコールの会」会長美容外科院長と応援団長・名古屋市長の
顔写真とメッセージが記されていると報じています。
当の愛知県知事は「偶然ではない。組織的な行為と疑わざるを得ない」
名古屋市長と美容外科院長を名指し「両名はこの活動の首謀者であり
説明責任を果たしてほしい」と強い調子で語っています。
選管が告発するという民主主義の根幹を揺るがす事件です。
下請けの下請けが勝手にやったこと、実行犯だけが罪に問われ、
後は誰も知らない・・・で済まされるのか。であれば、民主主義どころか、
司法が問われることになるのではないでしょうか。Goto
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