骨細の方針

菅政権は長期政権を意識していませんね。
なんとなくですが、メディアの扱いも大したことありません。
小泉内閣の時を思うと、骨太ではなく・・普通の骨って感じだからでしょうか。
菅政権として初めての「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)」が発表されました。
骨太方針は政府の経済財政運営や来年度予算案の基本となります。
とても重要な意味を持ちます。内容を吟味する必要があるハズです。
それが話題にならないのは、菅首相の発信力がないからですかねぇ。
それとも・・・中身に新鮮味がないからでしょうか。
菅さんって、私と同じで、口数が少ない。大向こうを唸らせるような大演説もできない。
根回しタイプの政治家です。でも、決めたことはブレずにやり抜く、そんな頑固さがあります。
骨太方針の柱は4つです。検証してみましょう。
一つはグリーン(脱炭素)です。
再生可能エネルギーの主電力化に「最優先の原則」で取り組むと。
2兆円規模の基金や優遇税制などで企業の投資を後押しする。
甘くないでしょうか。脱炭素はイノベーションが必要です。追い詰めないと・・・
二つ目はデジタル化です。
デジタル庁を中心に行政手続きのオンライン化を5年以内に進める。
マイナンバーカードの健康保険証や運転免許証との一体化を加速させる。
オンライン化はコロナワクチン接種が大チャンスじゃないですかねぇ。遅い。
三つ目は子育て支援です。
「包括的な政策パッケージ」を年内につくる。そんなものは中途半端です。
「子ども庁」を早期に検討する。文科省・厚労省の抵抗でできるはずがない。
どこが骨太なのか、子育て支援は既存の行政組織を活性化することからでしょう。
四つ目は地方創生です。
菅さんの公約一丁目一番地です。多岐にわたる施策が並びます。
大企業の人材を地方に送る。「二地域居住」を支援する。
都市部より低い最低賃金を引き上げるなどなど。地方のことを考えているとは思えません。
それと、財政再建です。
25年度のPB(プライマリーバランス)を黒字化する。
社会保障費の伸びを抑え歳出抑制を続ける・・・・当たり前のことで、
これまでを含めて「骨太の方針」とは笑っちゃいますね。
私なら・・・二つ、骨太の柱を立てますね。
一つはもう一度、全国民に10万円の給付金をオンラインで配布する。
これで、地方の小売店が潤います。疲弊した地方経済を立て直します。
オンライン化に応じない人は給付金を払わないのです。一気にオンライン化です。
減税で個人消費を拡大するよりも手っ取り早い。景気は確実に浮揚します。
もう一つは9月入学です。あの時に散々議論が起こりました。
保守的な教育者たちが大反対しました。感染症の専門家たちがそんなことを
やっている場合かと、脅しました。立ち消えになっています。
教育の大改革が「子育て」を含む、子ども支援です。
菅政権、これが最初の骨太の方針?骨細の方針じゃないですか。
この程度であるってことは、何もやらない、できないってことです。
長期政権を意識していないのでしょうね。 Goto

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