飲むタイプの治療薬・・・

新薬には治験です。国が主導して大規模治験ができる体制って必要です。
シオノギ製薬は開発中の軽症者用コロナウイルス治療薬を
2022年3月までに国内外で1000万人分の生産体制を整える方針を明らかにしました。
こんなことが、社会の希望で良いのかと思うのですが・・・
感染者数が社会全体に重い枷を嵌めている段階では、致し方ない。
新薬は飲み薬タイプで1日1回の服用を5日間続けることで、症状を改善する。
如何なる仕組みでそうなるのか、素人では皆目わからないが・・・「ウイルスの
増殖に必要な酵素の働きを妨げる」のだそうだ。感染初期に服用して重症化の抑制と
発熱や咳などの症状の改善を狙うのだそうです。
現在、日本で承認されている治療薬は4種類・・・
その中で軽症者用は中外製薬の「抗体カクテル療法」があります。
これは点滴投与が前提です。医療従事者が関与しなければ投与できません。
私的には、軽症者は自宅療養せよっていうのですから、訪問医療でと思うのですが・・
万が一、このまま感染爆発が続き、自宅療養者が増え続けるならば・・・
点滴もおっつかないでしょう。飲み薬で回復するなら越したことがありません。
問題は承認です。7月から国内で初期段階の臨床試験が始まっています。
22年3月をメドに米国で緊急使用許可の取得を目指しています。
9月から国内で第2段階の治験がスタート、軽症者に加え無症状者を対象に
症状の出方を見る計画です。シオノギでは「条件付き早期承認制度」を
活用し、21年度内に厚労省に承認申請する予定だと。安易に承認せよとは申しませんが、
自ら出っ張ってでも、承認できるかどうか・・・審査すべきではないでしょうか。
ここでも規則だとか、順番だとかの手続き論を振りかざして、承認をいたずらに
延ばすようなことは許されません。火事で激しく燃えているのに、消防車の点検や
水質検査をしているようなことでは・・・この国の平和ボケも極まれりです。
シオノギは新型ワクチンも開発中です。
21年度内に国内で最大年6000万人分の生産体制が整うといいます。
これまた、厚労省の度重なる安全チェックで・・・
何度も繰り返し命令される最終段階という名の治験に苦慮しながら、
22年3月末までの実用化を目指しています。
治療薬が待たれるのが希望では如何にも寂しいですが・・・
軽症者の治療薬にしても中等症・重症患者の特効薬にしても、
やはり「国が主導して常に大規模な治験ができる体制をつくるべき」です。
軽症者用の治療薬「抗体カクテル療法」もいざとなるとブツがありません。
厚労省ばかりに責任を押しつけても解決にはなりませんが、国の戦略性がないのは問題です。
拡大する感染に対応できるのはやはり「薬」であることは確かです。
まずは軽症者用の飲むタイプの治療薬です。頑張れ!シオノギ製薬・・・・Goto

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