木枯らしに「モノの哀れ」を知る・・・
この地方、霜月の中旬からでしょうか。寒くなりますと・・・山から紅葉が降りてきます。
温暖化のせいだとは思わないのですが・・・色んな落葉樹が12月の中旬まで
順次、紅葉して行きます。一斉に紅葉しないのでいつの間にか・・終わるって感じです。
天声人語です。
最近の天声人語。良くなりました。人生の機微に触れる味わい深い内容になって。
12月に入りますと、一段と陽が短くなります。冬至までは一直線でしょうか。
16時半には日没に。朝日は、なかなか昇らず、6時半を過ぎますと、やっと辺りが明るく。
早朝ウォーキングは頭に懐中電灯を付けて歩かねば、危ないですが・・
途中で白々と明けてきますと、金華山・その頂に聳える岐阜城が浮かんできます。
その凛とした姿に思わず、合掌します。余談ですが、今年はどの位置からも岐阜城が鮮明に
見えます。どうした訳かと思っていましたら・・・
なるほどと納得しました。
「子どもの頃に比べ、岐阜城が見え難いのでは」そんな市民の疑問に、
若き市長が、城周辺の木立をカットしたからだそうです。
ですから、どの角度からも、石垣まで見えるようになり、大きく見えます。
岐阜にお越しの折には、ぜひ、見上げてみて下さい。夜はライトアップで一層輝きます。
話がそれました・・・
紅葉の最後を飾るのはドウダンツツジです。(写真参照)
今年は12月に入って急に冷え込みました。それで一気に赤くなりました。
ドウダンツツジは「満天星躑躅」と書きます。
どうしてそう書くのか、ツツジは難しい字ですが、躑躅です。
ドウダンをどうして満天星と書くのか・・・天声人語が答えを。
ドウダンツツジは春に真っ白な丸い花がいっぱい咲きます。
その白い花を星に例え、満天星と書きます。当て字にもなりませんが夢がありますね。
で、晩秋には葉が真っ赤になります。ですから満天星紅葉と称します。
実に煌びやかな木です。と天声人語氏・・・
日の光に照らされ、輝く紅葉を照葉(てりば)という。
昼の光を浴びる葉は美しい。でも、色づいた葉は夕方にこそ映えるものだと
いつ頃か思うようになった・・夕刻の自らの人生を重ねる年頃の人も・・・
満天星紅葉が木枯らしに飛び散る様を眺めつつ、ふと岐阜城を見上げ・・
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