パーパス

壁がある。だから、行く。資源循環型社会の礎たらん。クボタに学ぶ。
企業の覚悟がこれほどまでに読者の心を打つ広告は久々です。(写真参照)
「Kubota」のパーパスがしっかりしているからですね。
パーパスとは「志」(こころざし)北極星のような道しるべのことです。
どんな企業にも理念や社是・スローガンはあるでしょう。
しかし、明確なパーパスがあるとなると、限られるのではないでしょうか。
ましてや、疫病の蔓延に国際経済が不安定な時代です。
企業がパーパスを改めて見直し、全社員と共有する。それも新聞広告を通して。
因みにでありますが、この広告はウケを狙ったものではありません。
なぜなら、朝日・読売・毎日の全国紙3紙と日経新聞を使用しているからです。
奇をてらうならば、4紙に掲載する必要はありません・・覚悟を感じます。
コピーも素晴らしいです。
未来のために、過去を砕く・・・
扉の先に課せられたのは
時を架ける使命。
Kubotaが誇るディープリサイクルシステムの紹介です。
クボタは下水処理に加え、廃棄物を高度な技術で破砕・選別するシステムを開発しています。
1300度の高温で焼却灰・飛灰などを溶かす溶融炉は有名です。
また、独自の「回転式表面溶解炉」は廃棄物から金や銅などの有機金属を
下水汚泥からは動植物に欠かせないリンを回収し、肥料としての
再利用の実現にも取り組んでいます。農機具のクボタの認識は捨てたほうが良いようです。
「世界が目指す持続可能な、人類の経済の発展と豊か地球の未来継承。
その両立に向けての重要な課題である「人類が地球から取り出した資源の有効活用を
極限まで高めることはできないか」この高い壁に真っ向挑戦する・・
新聞広告ではいままで廃棄するしかなかったモノをも資源化する・・
「やがて来る資源循環型社会」の礎たらんとの覚悟が滲んでいます。
クボタの企業姿勢・まさに企業パーパスを象徴しています。
最近の日本企業が失いかけているチャレンジ精神を代弁してくれています。
広告屋が広告を通して企業のパーパスを理解しました。Goto
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