職員の意識改革無くして存在意義はない。
あなたはNHKを見ますか。8日に終了した朝ドラ「カムカムエヴリバディ」・・
母娘、3代100年に渡る物語で「美味しゅうなれ」・・・結構楽しませて貰いました。
取り分け、ドラマの柱となった戦前から始まったNHKラジオの「英語講座」・・
私も聴いて勉強しておけばと・・・今更ながらに思います。
21年に前田現会長が決めた「中期経営計画」をもとにNHK改革が進んでいます。
その一環でラジオのチャンネルを現在の3波から2波に減らす方針で、
AMラジオの語学番組がなくなるかも知れません。
そんな背景もあっての「カムカム・・」だとすると、NHKの現場も
なかなか抵抗するものです(笑)改革はなかなか大胆に行われるようです。
親方日の丸、受信料は税金のようなものです。不払いは違法となりましたので。
改革は、これまで幹部の天下り先になっている子会社にメスを入れ、
現役の幹部を出向させ経営経験を積ませるようになりました。
これもなかなか抵抗が激しいようです。制作費も3年間で550億円減らす計画です。
私的には・・・制作費を減額するのは反対です。質が落ちますから。
でも内部留保が1500億円あり、建設予定の新放送センターを簡素化すれば、
約700億円ほど削減でき・・・23年度中に受信料を値下げする方針です。
まだ値下げ方法や料金体系は決まってはいないようですが、
値下げと言えば世論が喜ぶからと値下げするなら、それも本末転倒です。
経営というものは、単年度会計ではできません。会計の制度を変えないで、
合理経営ばかりを追求しても、どこかに歪みが生じます。収入を減らすのは問題だと思います。
質の高い放送を提供するにはそれなりのコストが掛かります。
NHKは公共放送です。公共放送とは如何なるものなのかが問われます。
巷間言われるのは政治との距離です。これは解決が難しい問題です。
どうしても時の与党に引っ張られます。米国には公共放送はありません。
ですから公共放送が必要かどうかが付き纏います。
23年に予定されている受信料の値下げが・・・
NHKの覚悟を示す指標になるでしょう。
私の感覚では、民間出身の会長が如何に大ナタを奮って改革しようとも
結局は職員(この呼び方こそが親方日の丸ですが)の意識改革なくして、
NHKの改革など場当たり的でおざなりなモノになってしまう気がします。
親方日の丸の典型だったJALを改革した稲盛和夫氏は・・・
JALの目的は「お客様を安全に目的地までお運びすることだ」と
極々当たり前のことを職員に訴え続けることで再興が叶いました。
であれば、NHKの改革、その目的が何であるかが問われねばなりません。
NHKは良識ある情報をあまねく伝えることで国民が幸せになる・・ために
存在するのではないでしょうか。そのために職員が存在する・・
そのことが理解できない職員は存在する価値がないってことになります。Goto
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