未熟なお掃除ロボ・・・だからこそ。

生活の場が汚れ、散らかっていれば、心も荒んできます。
お掃除ロボットを購入しようと思っています。
私の趣味は早朝ウォーキングで道端に落ちているゴミを拾うことです。
なぜゴミを拾うのか・・・理由は至極簡単で道が綺麗になると幸せを感じるからです。
街の汚れはその街の民度を現します。
最近は訪れることもなくなりましたが、以前はカラスが鳴かない日はあっても、
夜の歓楽街に繰り出さない日はないと豪語していた頃もありました。
岐阜の歓楽街と言えば、柳ヶ瀬です。
昭和40年代ですから随分と昔の話ですが、美川憲一なる歌手が歌った「柳ヶ瀬ブルース」が
一斉を風靡し、柳ケ瀬には飲み屋が1000軒あると言われ賑わいました。
それが今では・・飲屋街を歩けば、饐えた匂い、破れた看板、吹き溜まりには
ゴミが散乱しています。柳ヶ瀬の民度も地に堕ちたモノです。
街だけではありません。住まいもそうです。
玄関に家族の数より履物が多く散乱してる家庭にはどこか問題があります。
こんな先人の話を私は納得しています。「生活の場が汚れ、散らかっていれば
心も荒んでくる」「毎日、手入れをして綺麗に片付ければ、清々しくなってくる」
「そして、それは豊かさと実りをもたらす」と。
コロナ禍の影響だったのでしょう。
在宅時間が増えたことで、掃除用の家電・ルンバなどの売れ行きが絶好調だそうです。
国内累計販売台数は21年に400万台に達し、コロナ禍前の18年から3割増だとか。
そして、21年5月の調査ではルンバユーザーの3人に2人が・・掃除ロボットというより
「家族の一員と思う」そうです。なぜ、掃除ロボットに愛着を感じるのか。
理由はお掃除ロボットは床にあるものをどかしたり、段差を乗り越えたりできない。
「人の助けを必要としている」この弱さに人は『頼られている』という感覚を与える・・
人の幸せを感じるって色々ありますが「誰かを手助けしたり一緒に物事を
成し遂げたりした時、人は幸せを感じるものです。
ルンバが完全なる掃除機で凡ゆる機能を身に付けているとしたら・・・
ユーザーは家族だとは思わない。単なる合理的家電で終わります。
そうなのです。人は汚すのです。ゴミをするのです。散らかすのです。
だから人なのです。
でもそれを放置しないで、毎日手入れをして綺麗に片付ければ、
清々しい気分になって、幸せを呼び寄せるのです。
ルンバには家庭に潤いを与える役割を未熟ながらも担っていることに
人気があるのでしょうか。
柳ヶ瀬の街にお客様を呼ぶのはまず、そこに暮らし、生業の場所にしている人たちが
ルンバになることではないでしょうか。私も飽きもせず掃除する・・
機能の低いルンバでありたいと思っています。Goto

コメント