お鰻様とお嬢サバ・・・

完全養殖と陸上養殖・・・
土用の入りです。「う」のつくもの食べましたか。
「牛肉」も「うなぎ」も高級で手がでない。だから丸亀の「うどん」で済ますですって。
そんなこと言わないで、体が資本、夏バテ防止に栄養価の高い食べモノを。
高齢者は・・・精進料理など食べてちゃダメだ。スタミナの付く肉を食べろと言われます。
私は高齢者でも筋肉は付くと思っている。筋肉が付けばゴルフの飛距離を伸ばすことができる。
などと勝手な理屈をつけ、3日に一度は肉を食べるようにしています。
ですから・・・土用だからと取り立てて「う」の付くモノを食べなくてもと思っていますが・・
日本人ってうなぎ好きですね。私もうなぎは好物です。でも高価なのでなかなか
口に入りません。ですから、うなぎのことを「お鰻様」っていいます。
ご存知のようにうなぎは卵から親うなぎを育て、そこから得た卵を孵化させる
「完全養殖」ができません。産卵域のマリアナ諸島付近から東アジアの海岸・川に辿り着いた
体長6センチの稚魚を漁業者が捕え約450の養鰻業者が国内外の稚魚を買付、養殖池で育てます。
天然資源ですから、枯渇すればうなぎは食べることができなくなります。
昨今では中国が大量に捕獲して消費しますので、大幅にコストが上がりました。
絶滅を恐れ、資源保護・管理について、生息域の日本・中国・韓国・台湾が話しあう
政府間協議で調整をしていましたが、8年前から中国が離脱、協議は宙に浮いていました。
それが、今月、中国が復帰して資源保護が妥結。養殖池に入れる稚魚の量の
上限について、日本は年21.7トン、中国は36トンとした14年9月の取り決めを
今後22年11月から24年10月までの2漁期据え置くことで合意。資源の回復につなげる
共同研究を互いに進めることも決めました。
これで一安心ってわけではありませんが。中国の乱獲には歯止めが掛かります。
2年間の期限がついています。その後は分かりませんが、関係国の研究で「完全養殖」が
実現することを願います。水産庁にはコストを掛けて貰いたいものです。
養殖といえば・・・サバが「陸上養殖」されているのをご存知ですか・・
サバって脂が乗っている時期、刺身で食べると美味しいですよねぇ。
でもサバの生食は食物連鎖で寄生虫が魚の体内に入るので、食中毒になるかもと
敬遠されていますが・・・陸上養殖は海水を使わないのでその心配がない。
「生で安心してお召し上がり下さい」と大好評です。
このサバ、JR西日本が手掛けるっていうから面白い。
鳥取県・網代漁港の敷地に整備した養殖施設で、地下10メートルから汲み上げた塩水で
サバの稚魚を育てています。寄生虫の心配はありません・・・
この施設で育ったサバを箱入り娘で「お嬢サバ」っていうそうです。
JR西日本は現在「トラフグ」や「サーモン」など8種類を「陸上養殖」しているそうです。
このうちカキは、広島県・大崎上島町の塩田跡地の地下から汲み上げた水で養殖。
海を一度も知らずに育てられた世間知らずの「坊ちゃん」にちなみ「オイスターぼんぼん」と
命名されているそうです。カキが苦手な人にも安心・安全かも。
話が「う」のつくものを食べようから脱線しましたが・・・
うなぎの「完全養殖」にJR西日本の「陸上養殖」技術が生かされればと願いつつ、
お鰻様とお嬢サバを結び付けてみました。今年の土用丑、どうしようかな・・・Goto

コメント