雑感2題

貿易赤字は原発を稼働させて。気球への武器使用は法整備を・・・
財務省・1月の貿易統計を発表。輸出から輸入を差し引いた貿易収支・3兆4966億円の赤字。
比較可能な1979年以降、単月赤字としては過去最高。3兆円を超えたのは初。
原因は原油などの資源高と円安。輸入が前年同月比17.8%増の10兆478億円と拡大。
貿易赤字・18ヶ月連続。輸出3.5%増の6兆5512億円。伸び率は鈍化。
輸出の伸び悩みは1月に中国の「春節」があり、中国向けの輸出が17.1%減少。
「ゼロコロナ」政策の転換による感染拡大も影響を与えた可能性があるようです。
因みに・・・資源価格、上昇は一段落の感があるが、
水準は高く輸入総額は35.3%増の1兆75億。円建て単価は1キロリットル当たり、
7万3234円と27.1%の上昇。石炭も液化天然ガスは約1.6倍に拡大した。
さて・・・あなたはどう思いますか。関係ないですか?
ひと昔前は米国がくしゃみをすると、日本が風邪を引くと言われていましたが・・
今では、中国が風邪を引きますと日本経済に悪寒が走ります。
いつの間にか・・日本経済は中国頼みになっているのですね。
3兆5千億円の富が消えるのです。こんな状況が続いているのに無関心はないでしょう。
黒字を積み上げるには気の遠くなるような努力が必要ですが・・・
財政債権国家に陥るのは一瞬です。そうなりますと、日本の国力では海外から
相手にしてもらえなくなります。恐ろしいとは思いませんか。
最近・撃墜という言葉が、メディアを賑わしています。
政府は、日本の領空を侵犯した無人の気球に武器使用基準の緩和に乗り出しています。
武器使用基準の緩和は、法解釈の変更で対応する。自衛隊法84条は領空侵犯機に
「必要な措置」をとれるとしています。戦闘機などの有人機の飛来を念頭に
正当防衛と緊急避難に限ってきた武器使用の解釈を広げると。
米国で気球は不審な飛行物体として取り扱い、空軍が出撃して撃墜した。
過去、気球は日本で発見されれ米国軍や自衛隊の基地付近で目撃されています。
政府の基準によると他国の気球が飛来した場合、地上にいる国民の生命・財産の
保護と近くを飛ぶ航空機の安全確保を目的として武器使用を認め、撃墜を可能にすると。
米国で気球を撃墜したので、それじゃあ日本もと・・泥縄感は免れませんが。
気球は軍事目的の可能性が否定できない。昨年・北朝鮮が韓国に侵入させ、
大統領府を撮影したらしい。だから、無差別テロ攻撃に使われる恐れもある。
国際法違反の領空侵犯は看過できない。と力むのは腑に落ちない。
米国で撃墜された気球がどんな目的で飛来したのか・・装置を確認すればわかるはず。
それも待たずに、鬼の首でも取った気で、撃墜可能な戦闘攻撃を容易に認めるのは・・
あまりにも中国を意識し過ぎではないか・・・そんな疑問が拭い去れない。
貿易赤字解消は・・・中国の経済状況ではなく。まずは自国の原発を動かして、
輸入額を下げることが肝要。気球を撃墜できる武器使用の緩和は、やるなら、
法解釈の変更でチョロチョロと対応するのではなく、しっかりと議論して、
法的な整備をすべきではないだろうか。雑感2題です。Goto

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