岸田首相は、韓国世論の理解を得るべく、手腕を発揮して欲しい。
私が改めて申すまでもありません。韓国の尹大統領、徴用工問題を政治決着させるべく
裁判で敗訴した日本企業の賠償分を、韓国側の財団が肩代わりする解決策を発表。
政治的に硬直化していた両国間の関係が好転する兆しとなりました。
7日付の朝刊各紙、どこも概ね好意的にこの決断を評価しています。
朝日・・・日韓の協調こそ時代の要請。
毎日・・・日韓関係立て直す起点に。
読売・・・日韓関係改善の契機としたい。
日経・・・尹大統領の決断を日韓の正常化につなげよ。
日本の中には・・・15年の慰安婦合意。「最終的かつ不可逆的な解決」として
日本政府が10億円を慰安婦支援団体に寄付、解決したかに思ったのですが・・
ご案内の通り文政権が反故にしました。そして、韓国艦船による海上自衛隊機への
火器管制レーダー照射事件も未解決のままです。保守派から不信感を募らす声もあります。
でもです。政権が交代するってことは・・・こういうことです。
韓国内には左派系野党から「政府の売国的な解決策の撤回と謝罪と賠償を含む
解決策作りのため、国民と最後まで戦う」との声も上がり抗議デモも起きています。
韓国政府はこのこじれた問題を解決するには内なる批判を乗り越えねばなりません。
民主主義の価値を共有し地域の安全に共に責任を負う両国です。
米国もバイデン大統領が即座に「日韓にとって画期的な協力の幕開けだ」とする
声明を発表、「日韓の指導者への支援を強化する」と強調しています。
解決策は国内事情をより多く抱えている・・・尹大統領から投げられました。
これをどう受け止めるのか。日本側にカードは移りました。岸田政権の覚悟の問題でしょう。
尹大統領をバックアップする。そのためにこの問題で日本側の貿易制裁を解除するべきでしょう
そして、経済活動の円滑化を促進する。多分そのように舵は切るでしょう。
それと、もう一つです。5月のG7に尹大統領を招待するのはどうでしょうか。
日本が議長国です。会議への直接参加は難しいでしょうが・・・
韓国が民主主義を標榜する国である限り、不可能ではないと思います。
韓国の世論がどう受け止めるかは検討する必要がありますが・・・
ソウルと東京間は1時間です。当然に両国首脳のシャトル外交が行われることになるでしょう。
日韓関係の改善を尹政権の支持拡大に繋げるのも岸田政権の手腕ではないでしょうか。Goto
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