新聞広告の傾向を考える・・・・
さてさて・・・新聞広告復活。新聞経営改善か?
そんな気分になったような紙面が久々に見られました。
3/8・・国際女性デーの日に多くのスポンサーが、我こそはジェンダー問題に
真剣に取り組んでいるとのアピールを新聞広告として掲載しました。
どれも創意工夫を凝らした、内容のある広告ばかりです。
まず持って、スポンサー各位の心意気に敬意を表します。
重複して掲載されている広告は省きましたが・・・(写真参照)
最近・各新聞とも平日に5〜6ページの全ページ広告が掲載されるのは・・・
珍しいことではないでしょうか。
新聞の発行部数は崖が崩れ落ちるように、減少しています。
原材料の中心である「紙」新聞紙が円安と電気料金の高騰で、異常な値上がりを示す折り、
購読料金の改定もままならない現状です。収益を得るのは広告収入を得るしか道がありません。
スポンサーはシビアです。新聞の発行部数が落ちれば、広告効果が低下することは
間違いありません。そうです。広告効果が見込めない新聞に広告を出稿することを
躊躇うのは当然です。でもです。国際女性デーとなると、広告効果を求めず・・
企業イメージと申しますか、企業理念を全面に出した広告展開を行います。
そこには、新聞が持っている公共性、社会性に価値を見出しています。
広告効果を求めるものではありません。新聞が新聞であることに価値があると・・・
スポンサーは踏んでいるからではないでしょうか。
Coca-Colaは我が社は多様性のある職場を目指していると
イメージアップの紙面を作っています。商品広告ではありません。
沢井製薬は、そもそも創業者は女性です。と、「多様性と全社員も活躍を推進する
プロジェクト」を作って・・・性別や世代を問わず一人ひとりがやりがいを持ち
働き続けられる企業であることをアピールしています。
エスエス製薬も女性たちが必要な休息をとることで、自分らしい一歩を
進めていくことを応援していきますと・・・この発想と国際女性デーとどんな関係があるのか
ちょっと、首を傾げますが・・・この発想がエスエス製薬的なのですね。
第一三共ヘルスケアはロキソニンで大当たりの製薬メーカーです。生理痛って、
女性の話だと思ってませんか?この世界に生きるすべての人に関係する話・・だと、
国際女性デーで生理痛への理解を求めています。
製薬会社・・・それも女性向けの薬を製造しているメーカーが
国際女性デーに多くの広告を出稿することって・・・
二つ考えられます。一つは文字通り、製薬会社の決算内容が良いってこと。
もう一つは、女性に頑張ってもらうには健康でなければならないとの思いが強いこと。
そのことから・・・新聞は社会的なテーマを訴える時に、広告が出稿されることを
教訓とすべきではないでしょうか・・・新聞広告の考え方です。Goto
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