夕刊が消える・・・

新聞社の財産は記者です。記者のリストラはあかん・・・

あぁ・・・朝日新聞の夕刊。
創刊から88年になりますかねぇ。遂に朝日新聞の夕刊が4月末廃刊になります。
正確には28日付で終わりです。「新聞命(しんぶんいのち)」の私としては・・そうと決まったのを知ってはいるのですが・このブログにも書きましたが、寂しいですねぇ。長年愛読してきましたので・・・悲しい思いです。

販売店から来た休刊のお知らせには・・
ライフスタイルの変化で、朝刊のみの購読を希望される方が増えていることから
夕刊掲載のコラムを一部を移行させ、新たな構成の朝刊としてお届けする。

紙などの原材料価格の高騰。配達経費の増加など、業務の見直しや、
リストラの経費削減ではおっつかない・・もう企業努力では吸収できない。
だから休刊にする。ご時世です。わかります。でもこの休刊は東海3県の
休刊には留まりません。早晩、関西も関東エリアも休刊になります。
時間の問題です。ということは廃刊です。新聞が消えるってことです。

朝日としては、新聞の役割は増している。フェイクが横行するネットへの危機感、事実を正確に報じるという報道の使命を果たす覚悟、そしてネット社会を
意識してデジタルでの情報伝達に、誌面の充実を図りながら力を入れてゆくと
夕刊廃止を説明するが・・・

ライフスタイルの変化なんて・・・いつの話でしょうか。
夕食を家族団欒で食べる・・・その時にお父さんが夕刊を開く・・
戦後の高度成長期の走りの話ではないですか・・・

朝刊だって、必要としない時代に入っています。それを朝刊のみを希望される方が増えているから・・・弁解にもなりません。現実を直視していない。
夕刊を廃刊するってことで、経営的にはいっとき楽になるでしょうが・・
本質は何も変わってはいません。そこに気付いているはずですが・・・
この説明ではコペルニクス的に新聞のあり方を変化させるわけではなさそうです

まして、物価高に至っては値上げするしか方法はないじゃないですか。
それも微妙な値上げのやり方ですね。超夕刊セット料金4400円を4000円に
一見値下げのように。そして朝刊のみの読者には3400円を4000円に値上げします。18%の値上げです。結構大幅ですね。でもすぐに、また値上げです。

あえて・・・申します。
新聞社の最大の財産は新聞記者です。リストラとは記者を減らすことです。
記者が減れば紙面の質が落ちます。となりますと全てが悪循環です。
記事の劣化、読者の減少。コストカットで記者をまた削り、そしてまた値上げ

ネットに移行しようが、同じことです。
財産を毀損し続けているのです。生き生きとした記事を書く記者がいない。
いくら、デジタルを充実させようと思ってもコンテンツが作れないなら・・
それも絵に描いた餅になります。権力を監視するメディアの存在意義がなくなってしまいます。

朝日新聞・夕刊の廃刊はやむなし。値上げもやむなし。
DX化による徹底した合理化も良しです。でもリストラはあかん。
新聞社が記者の数を減らすことに慣れてしまったら・・おしまいです。
これは朝日の問題ですが、朝日の問題ではありません。
新聞業界全体で対処するべき課題であります。Goto

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