隔靴掻痒の政治に苛立つ・・・

できの悪い優等生か?それとも真の優等生か?

「言語明瞭・意味不明」・・・昔そんな風に揶揄される愛知県出身の
首相がいました。なんでも早大・弁論部だったそうです。ご存知ないですか?
今では言葉の端切れは良いが、内容が伴わない人のことを言うそうです。

「丁寧な説明を行うべく、政府においても不断の努力を続けていかなければならない」と述べたのは岸田首相の就任記者会見です。私には意味不明でした。
他にも「検討する」を連発します。それって安物の官僚のようなものです。
どうなのでしょうか?SNSでは「検討使」と笑っています。「先おくりできない課題」とか「一意専心」などという曖昧なフレーズがやたらと多いとの批判に溢れています。

当初から・・・「新しい資本主義」を標榜するというが、「分配なくして次の成長なし」と強調していたはずですがそれも尻切れトンボ・新しい資本主義の姿が見えません。最近のフレーズ「異次元の少子化対策」も具体的に何をするのか?
言葉は先行しますが、何がやりたのかがさっぱりわからない。

だからでしょう・・発信力がないのは・・・
そもそも権力を握ることが目的であって、政治家として
何がやりたいのか。首相としてこの国をどうしたいのかをハナっから
持ち合わせていないのではないかとの声が専門家の間でも大きくなっています。

国語学者の金田一秀穂さんは・・岸田首相の発する言葉を
こんな風に表現します。「空虚と言うのかな」何かを言っているようで
何も言っていない。「丁寧な説明を尽くします」とは口癖のように言いますが、実際に丁寧な説明をしているかというと全然していません。

すごく失礼な言い方だと断って・・・ですが・・
「出来の悪い優等生」の言葉ではないか。
例えば・・先生の受けが良さそうなことを何となく言っているだけで
中身のあることを言っているかと言えば、そうではないような・・・

「異次元な」と気張ってみたが、実は小泉政権時の「骨太の方針」と同様にしたいと採用したんでしょうが・・・滑っています。新しい改革として、もっととてつもないことを考えたなら、それは異次元と言ってもいいのです。

例えば防衛費をゼロにするとか、保育園を増やし無料にするとか・・・であれば国民も異次元だと認めるでしょうが・・・打ち出された政策はこれまでの安倍・菅政権の延長線上でしかありません。ですから・・・ちっとも異次元ではない。
と辛辣に批判します。私も同感です。

岸田さんの言葉には伝わってくるものがない。国民の大多数がそう思って
いるのではないでしょうか。なぜか。それは自分の言葉ではないからです。
日本では教師が考えていることをコピーできる生徒が優等生。

優等生とは「あなたの考えを述べなさい」と言われた時、
自分の考えを素直に言ってはいけない。その代わりに、教師が何を考えて
いるかを一生懸命忖度して、教師の考えをコピーすることができる生徒です。

言い換えれば、ポリシーがないのかも知れません。
でも変に一つの価値観を示すと評価が必ずマルとバツに分かれてしまいます。
岸田首相の場合、下手にポリシーを見せて、これが正義だと言ってしまったら、権力の座を維持できなくなる。それを恐れているのかも知れません。
えっ・・そんな大したモノではないですって・・・酷いですね。

政治というものは曖昧模糊としたもので、白黒つけてはいけない。
それが日本の政治であると岸田さんが思っていて、言語明瞭・意味不明を
貫いているとしたら、ある意味、真の優等生なのかも知れませんね。

それにしても隔靴掻痒・・・歯痒い政治に苛立つのは私だけでしょうか。Goto

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