扉を拓く

岐阜県の高校生が、甲子園で澄み渡った声で大会の司会を。

選抜高校野球大会が開幕しました。月曜の開会なので開会式をLIVEで視聴することは叶いませんでしたが・・・移動中にネットで。国歌独唱。なんて綺麗な美しい声なのでしょうか。島根県・松江北高校の門脇早紀さんと仰るそうですが・・今までに私が聞いたどの国歌の歌声よりも素晴らしい。お時間があればどうぞ、あなたもネットで再生して聞いては如何か、感動しますから。

それと「今ありて」選抜高校野球の歌・・・阿久悠さんが作詞。谷村新司さんが作曲。これもいいですねぇ。「未来も扉もいま拓く・・・」如何にも高校生に贈る歌詞でありメロディーです。開会式前に、谷村さんを追悼して映像が流れた。主催者もなかなかやりますねぇ。

それと、開会式の華はやはり選手宣誓ですね。青森山田高校のキャプテン・橋場公祐選手、落ち着いた口調で、96回大会ですが、第一回大会は1924年。
「100年刻まれた歴史に感謝して、これからの100年の扉を拓きたい」と宣誓。なかなか味のある宣誓でした。ひと昔前の絶叫調の宣誓に比べれば、高校生やりますねぇ。

それと、開会式の司会です。長崎・諫早高校の古賀美希さんが入場行進のアナウンスを、後半の式典は岐阜北高校の古田桃香さんが担当しました。2人は2年生、昨年7月のNHK杯・全国高校放送コンテストに出場。古賀さんがアナウンス部門。古田さんが朗読部門で優勝・・・

古田さんは視覚障害、左目は見えず、右目の視力も0.1以下。司会台には指導してくれた放送部顧問の教諭に付き添われ、日差しから目を守るため帽子を着用し、白杖を携えて登場。式典を見事に進行しました。

大会を終えた古田さん。「本当に楽しみにしてきた夢の舞台で全力で役目を果たすことができていい経験になりました。生まれてきて良かったなと思いました。終わったら安心して涙が止まらなくなりました。」

「生まれつき視覚に障害があるんですが、こんなに素晴らしい場所に立てている自分の姿を通して障害を抱えながら奮闘していらっしゃる方に希望を与えたいですし、健常者の方には障害者は無限の可能性を秘めている、多くの人の支えがあれば、いろんな夢を実現できることを私の姿から感じていただければ嬉しいです」と語る。

光の関係で原稿が見えづらくなる時があるため、原稿は暗記し、合図をもらいながら・・・澄み渡った声で堂々と務めを果たした・・彼女の談話を読んで私も涙が溢れて止まりません。改めてこの国の「扉を拓く」のは若者たちだと思わざるを得ません。

高校球児たちには甲子園を楽しんで下さい。
全国の高校生たちに幸あれ・・・Goto

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