狐につままれたような話だが、好事魔多し・・・かな。
途方もない契約金でドジャースに移籍し、爽やかなアスリートとの結婚も発表、ソウルで開催のパドリスとの開幕戦。新婚気分でソウルに乗り込む。ロサンゼルスの空港でしょうか。チャーター機の前での集合写真は幸せそのもの。日本では大々的に報じられ、野球をよく知らない国民までもが祝福・・・・
まさに順風満帆・飛ぶ鳥を落とす勢い。アメリカンドリームを手にしたナイスガイ・大谷翔平選手。その相棒とでもいうのでしょうか。エンジェルス時代から付き添う通訳の水原一平氏が、違法な賭博に関与し、違法賭博関連口座に大谷選手の口座から少なくとも450万ドル(約6億8千万円)が送金されていたことが判明。水原氏は21日・所属のドジャーズを解雇された。
スーパースターが絡むこの事件。20日・MLB開幕戦の模様をNHK総合テレビで観戦した日本人たち。私もそのひとりですが。二人がペンチ内で笑談している姿を何度となく目にして・・その翌朝のニュースで事件が報じられる。その衝撃たるやまるで狐につままれたような話です。
真相は追って明らかになるでしょうが。
誰もが心配するのは、ひょっとしたら、大谷選手がメジャーリーグから永久追放されるのじゃないかです。過去を例に引けば、歴代1位の通算4256安打をマークしたピート・ローズが違法賭博事件で、現役引退後だが、永久追放処分を受けた事件。その基準となったのは1919年ホワイトソックスの8選手が賄賂をもらって八百長に加担したとされるブラックソックス事件。
どちらの事件でも共通しているのは、自身の関わる野球で賭博に興じていた点。まさか大谷選手が、野球賭博に関与して八百長に加担しているとは想像できない。その意味では、永久追放なんて心配はないのだが・・・
問題は日本と米国では賭博に関する考え方が違う。日本は賭博は悪と考えるが、米国では州によっては違法ではない。賭け金が反社会的な勢力に流れることが問題になります。水原氏の賭博に違法性があるかどうかが問われるのですが。
同時に、大谷選手の代理人が水原氏が「巨額の盗み」に関わっていたと発表していることです。でもです。開幕戦のベンチでの二人の態度に「窃盗された憤り」など全く感じられない。どう見ても何事かがあったとは思えない。ましてや、ソウルには水原夫妻と和気藹々同じチャーター機で乗り込んだのです。
代理人の発表を鵜呑みにすれば・・・水原氏が資金管理を任されていて無断で借用したなら横領。勝手に資金を使えば盗難です。となると大谷選手は被害者です。それで終わらせたいとの意図が働いての発表ならば「ドジな奴」で済むかの知れないが・・・
それでも大谷選手の口座を通じて違法なブックメーカーに金は振り込まれていた場合、結果的に多額の金額が違法な組織に流れたことになる。そうなれば「法の不知は許さず」という日米共通の考え方が適用される。それはたとえ法律を知らなくても、罪を犯す意思がなくてもなかったことにはならない。
大谷選手が刑事罰に問われることはない。そうであれば永久追放はないのではと安堵ですが、何らかの社会的責任は免れないのではないか。そう思えば、ソウルでの2戦目・バッティングに精彩を欠いてる気がしたのは私だけではあるまい。
好事魔多しと申します。如何が大谷選手といえども、生き抜くのは甘くない。
今期を棒に振る覚悟はいるかな。豪快なホームランを期待するファンとしては残念ですが・・Goto
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