白茄子と羅臼ブリ

日本の漁獲マップを書き換えねば・・・・

まだ食べていない。先週の連休、夏休みに入るので久々に自宅で食事会でもと。
それではと近所の生協に食料の仕入れに行った。まぁ・・スーパーの食料品って、どの程度値上がりしているのかが知りたいと思ったのと、最近評判の「白茄子」と北海道羅臼の海で獲れたブリがあれば食べてみたいと思ったからだ。

残念ながら、両方ともありませんでしたが。「白茄子」はJAあいち三河の夏秋部会に所属する岡崎市の農家が2019年から出荷。純白で250〜350グラムの大ぶりの実。とろける食感がなんとも言えず、輪切りにしてステーキや天ぷらにすると食感を楽しめると。農家曰く「きれいな状態で出荷するには実に触れる葉を手作業で取り除く手間が大変だ」と尚更食べてみたいと思ったが・・・

どういう加減で、白い皮の茄子ができたのか?茄子は茄子紺といって、紺色だから茄子なのに。突然変異?それとも改良したのか。いやいや、気候変動のせいかもしれない。興味が湧いたので生協にあればと。結局は普通の茄子を買い込んで、岐阜産だが、丸ごと焼き、アチチと言いながら、皮を剥いて生姜醤油で食べた。旨い。

それから、羅臼のブリ。北海道の東部・羅臼漁港って元々は「トキシラズ」と呼ばれる脂の乗ったシロザケの漁獲高では日本一。それが近年は暖水性のブリの漁獲が急増していると。そもそもブリは長崎県など温暖な地域での漁獲が多かったのだが、北海道でも。この10年で急増、2020年には全国トップに。

ブリといえば、富山の寒ブリが有名。飛騨地方の正月料理の定番。
私も高山の尊敬する盟友が毎年贈ってくれ、家族揃って新年を寿ぐ・・
脂が乗って、実に美味い。

羅臼漁協の幹部は、「ブリは特に夏場が増え、通年で獲れるようになってきた、鮭よりもブリをメインに切り替える漁師もいるほどになった」という。そうと知れば、羅臼のブリを食してみたいと思ったのだが。岐阜の生協にはなかった。

低水温を好むサケ類の水揚げが減少し、暖水性のブリが北上して水揚げが増えるってことは、巷間言われる気候変動による日本の漁獲マップが変動している証明だ。

この先どうなるのか?地球温暖化は人間のせいだという環境派の人たちも多い。
日本でも持続可能な社会を意識改革がなされているが、果たして、そうなのか?
地球というより、大自然の変化は人間如きでどうすることもできないのではないか。

茄子が純白の皮に変質したのも気候変動への生き残りかもしれない。ブリが温暖化に北上するように。だとすれば、環境変化への対応力を持つ人間も、温暖化に抗うのではなく、順応するにはどうするかを考える必要があるのではないか。

それにしても、北海道の羅臼漁港がブリ漁獲高日本一とはねぇ。Goto

コメント

  1. 梅谷拓也 より:

    白茄子、、、、これ美味いんです。
    去年初めて食べました。
    知人が「たくさん取れたので
    協力して欲しい、、、」と。
    とてもラッキーなことだったんですね。

    今年は、、、、期待せず待ってみます。

    • goto より:

      梅谷さん

      ナスって美味しいですよねぇ。
      半分に切って、植物油を多めに、甘めの醤油で煮込むと
      ご飯が進みます。我が家では夏の定番料理です。
      普通のナスですが。白茄子でチャレンジしたらどんな味になるか?
       Goto