風鈴に涼を・・・

エアコンも良いですが、日本の風流を楽しむのも良いですね。

我が家の軒先に風鈴を吊るしました。
風が吹くと「チリリン・チリリン」となる。涼しいと思うのだが・・・
民間気象会社が2019年、約8000人を対象に実施した調査では、
年代が下がるごとに風鈴の音色を「涼しい」と感じる割合が減少すると。

50・60代は45%の人が涼しく感じているのに対し、20代は32%、
10代は25%だという。現代では高気密、高断熱の住宅が多くなり、夏でも窓を閉め切る家庭は増え、軒先に吊るす機会もないからなのでしょうねぇ。

懐古趣味があるわけではないが、風鈴の音に涼を求める。
そんな夏の風物詩・風流な文化がなくなるのは寂しいですね。
風鈴の蘊蓄を述べても仕方がないのですが・・このままでは廃れてしまうかもしれないので・・・

風鈴の起源は2000年前、中国の竹林に吊り下げ、風の向きや音の鳴り方によって政治の吉凶を占ったとさせる「占風鐸(せんふうたく)」だと言われている。
これを平安時代、仏教とともに僧侶が日本に。

「風鐸」として寺の仏堂の四隅や仏塔に吊るすようになり、ガランガランという鈍い音には厄除けの効果があって、この音が聞こえる範囲は災いが起こらないといわれた。貴族の屋敷でも軒先に魔除けとして風鐸を吊るしたともいわれ、風鈴にし呪術的な意味もあったほか権力の象徴でもあった・・由緒正しき物である

江戸時代に南蛮文化の渡来でガラス製風鈴が登場。「ガランガラン」が「カランカラン」という軽い音色に変化、涼を求める庶民に。風鈴を鳴らしながら商いをする風鈴蕎麦、なんて江戸っ子が好きそうな屋台も。風流ですねぇ。

大正時代になりますと。ご存知、岩手県の南部鉄風鈴、鋳型を利用して、同じ形の風鈴を数多く生産できるようになり、大衆化しました。昭和に入り、茶器の火箸を使った「火箸風鈴」などさまざまな素材や製法が取り入れられ、下町の民家、あちらこちらから音色が響くように・・・

まぁ・・歴史はそんなところですが。
最近では風鈴にスポットを当てた催しも盛んになり・・
神奈川県の「川崎大師・風鈴市」は7/18〜24日・800種類の風鈴が勢揃いします。埼玉県の「川越氷川神社・縁結び風鈴」など1500個の風鈴が吊るされ若者たちで賑わいます。売れ行きのほどは存じませんが・・・

梅雨明けしました。猛暑到来です。早朝ウォーキングで全身汗だくになりますが。吹き出る汗を楽しんでいます。日常の挨拶が「お暑うございます」に変わりました。エアコンも良いですが。窓を開け、風鈴の音を聞くと心が洗われます。

そうそう・・民間気象会社の調査・・風鈴の音に涼しさを感じる割合って、70
代は65%以上だそうです・・・それで、どうして熱中症になるのかなぁ?Goto

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